【フィギュア】島田麻央「すごくびっくり」今季世界最高82・11点「こういう演技できるんだ」

GPシリーズ・スケートカナダ 女子SPで演技を披露する島田麻央(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇31日(日本時間11月1日)◇ケロウナ・プロスペラ・プレイス◇女子ショートプログラム(SP)

【ケロウナ(カナダ)=藤塚大輔】島田麻央(木下グループ)が会心のGPシリーズデビューを飾った。ショートプログラム(SP)で今季世界最高となる自己ベストの82・11点で首位発進。紀平梨花の83・97点に次ぎ、日本女子歴代2位の高得点を記録した。10月30日に18歳になった高校3年生が、日本女子4人目のGP初出場優勝がかかる1日(日本時間2日)のフリーへ臨む。男子は中田璃士(りお、18=西武グループ)がGP初戦に臨み、合計249・25点で2位になった。

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島田が目を丸くした。得点が知らされるリンクサイドのキス・アンド・クライ。会場内のモニターに「82・11」と映されると、笑顔で右手を口元に当てた。「ものすごくびっくりした」。冒頭の大技トリプルアクセル(3回転半)から流れに乗り、今季世界最高得点で首位発進。シニアのGPシリーズで鮮烈なデビューを飾った。

いきなり発揮した強心臓ぶりとは裏腹に、前夜は眠ることができなかった。「自分が知らないうちに緊張して寝れなかったのかな」。SP当日の午前7時15分から始まった本番会場での公式練習でも、珍しくジャンプでミスが続く。フリーで4回転トーループを組み込むジャンパーは「朝から調子が悪かった」と感じていた。

迎えた本番。足に力が入らないほどの緊張が押し寄せた中、4年間のジュニア期間を思い返していた。年齢制限によって今冬のミラノ・コルティナ五輪の出場資格がなくても、ジュニアの大会を39戦無敗で駆け抜け、世界ジュニア選手権で前人未到の4連覇を達成。「すごく緊張感のある試合をたくさん経験してきた」と自負があった。

SPの曲が始まった。滑り出してからも緊張は解けなかったが、1本目の3回転半を決めてから加速していった。全ての技をそろえ、最後は武器の高速スピンで会場を魅了。全3本のジャンプのうち3回転フリップで回転不足があったものの、高い出来栄え点で得点を積み上げた。「こういう演技ができるんだと、自分でも分かった」と笑みがはじけた。

2位と3・61点差で翌日のフリーへ。GP初優勝や国際大会21連勝がかかるが、胸の高ぶりを抑えるように言い聞かせた。「ショートとフリーで1つなので、あまり喜ばないように切り替えたい」。一喜一憂はしない。18歳はすでに、勝者のマインドを心得ている。