【フィギュア】山下真瑚、自己ベスト更新69.17で5位発進 7年ぶり海外GP1番滑走で魅了

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯>◇6日◇深圳ユニバーシアードセンター◇女子ショートプログラム(SP)ほか

20年NHK杯以来6年ぶり、海外では7年ぶりのGP出場となった山下真瑚(23=中京大)が、国際スケート連盟(ISU)公認の自己最高となる69・17点をマークし、5位発進した。15歳で出場した18年スケートカナダの得点を8年ぶりに更新。紆余曲折を経て大舞台に戻ってきた23歳が、存在感を見せつけた。ミラノ・コルティナ五輪代表の千葉百音(21=木下グループ)が、76・08点で首位。フリーは7日に行われる。

 

山下が、GPシリーズに帰ってきた。7年ぶりの海外GPで自己ベストを2・87点更新。1番滑走で登場すると、冒頭のルッツ-トーループの連続3回転など、3本のジャンプを着氷した。イナバウアーも織り交ぜ、情感豊かな演技でファンを魅了。「楽しくのびのび滑れて、最後まで皆さんがすごく温かく応援してくださって安心しました」。フィニッシュポーズを解くと、氷上に山下らしい満面の笑みを咲かせた。

「あらからしるかになる!」。荒川静香に憧れ、7歳で競技を始めた。浅田真央らを指導した山田満知子コーチに師事し、15歳だった18年世界ジュニア選手権で3位に入るなど、早くから頭角を現した。しかし、その後はけがや体形の変化に苦しみ「練習がすごく嫌になっていた」と気持ちが向かない時期も経験。20年NHK杯を最後に、GPからは遠ざかっていた。

昨春に大学を卒業。今季は進退を熟考したが、現役続行を決意した。NHK杯を含むGP2戦への出場が決まり「本当に続けててよかったなって改めて思った」。準優勝した18年スケートカナダを上回る得点を刻み「『真瑚はまだちゃんと続けてますよ』っていうのを、みんなにアピールできたら」という思いを演技で示した。フリーも「マコワールド」全開で滑り抜く。