【フィギュア】千葉百音が中国杯初V!右足首捻挫を乗り越えGP3勝目 憧れのイグナトワら抑え

中国杯 女子フリーで演技する千葉百音(ロイター)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯>◇7日◇深センユニバーシアードセンター◇女子フリー

ミラノ・コルティナ五輪4位、3月の世界選手権銀メダルの千葉百音(21=木下グループ)が、中国杯初優勝を飾った。6日のショートプログラム(SP)で76・08点の首位に立ち、フリー148・40点の合計224・48点でそのまま逃げ切った。7月の右足首捻挫から復帰して迎えた今季最初の国際大会で、昨季のフィンランド大会以来のGP通算3勝目を挙げた。

SP2位のアナスタシア・グバノワ(ジョージア)に1・03点差で迎えたフリー。最終滑走でドビュッシーの「月の光」に乗せ、華麗な演技で現地のファンを魅了した。

新たな4年の始まりは、思うようにはいかなかった。7月の練習中に右足首を捻挫し、約1カ月間氷に乗れなかった。「これだけ氷から離れたのは初めて」。8月中旬に氷上練習を再開。10月の東京選手権で実戦復帰したものの、フリーでは3度の転倒で8位。総合4位に終わった。

それでも、目の前のことに集中してきた。「中国杯までにバチバチに仕上げていけるように」と、この1カ月間は滑り切る体力を取り戻すため、フリーの曲を通す時間を増やした。淡々と量をこなすことを意識し、「ここに来るまでにできることは全てやった」と自信を見せていた。

周囲の存在からも刺激を得た。今大会では、ロシアから個人の中立選手(AIN)として出場したアレクサンドラ・イグナトワ(22、旧姓トルソワ)と対戦した。22年北京五輪銀メダリストは5季ぶりのGPで、ジュニア時代からテレビで見てきた憧れの選手。出場が決まった時には緊張もあったが、「同じ試合に出られることがまずうれしい」と、超高難度の4回転ルッツを組み込むジャンパーとの対戦を原動力に変えた。

その上で「この中国杯はしっかり自分の流れ、自分の試合にする」と心に決めて臨んだ一戦。1カ月前に3度転んだフリーで、今度は首位を守りきった。次戦は第6戦NHK杯(27~29日、東京)で、3年連続のGPファイナル進出を目指す。