【フィギュア】千葉百音GP通算3勝目「信じる心を持って臨めた」浜田コーチと抱き合い涙

中国杯初優勝を飾った千葉百音(ロイター)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯>◇7日◇深センユニバーシアードセンター◇女子フリー

ミラノ・コルティナ五輪4位、3月の世界選手権銀メダルの千葉百音(21=木下グループ)が、今季世界3位の総合224・48点で中国杯初優勝を飾った。ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーは、2位の148・40点。7月の右足首捻挫から復帰して迎えた今季最初の国際大会でGP通算3勝目を手にした。ペアは長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)が合計181・50点でGP初の表彰台となる3位に輝いた。

◇ ◇ ◇ ◇

千葉はフィニッシュポーズを解くと、両手を顔に添えた。「とても緊張した」初戦を終えた解放感。「いま一度スケートが好きな気持ちをしっかり思い出して、信じる心を持って臨めた」。リンクサイドの浜田コーチと抱き合うと、抑えていた涙がこぼれ落ちた。

冒頭のフリップ-トーループの連続3回転から、最後の3回転ルッツまで全6本のジャンプを危なげなく決めた。3月の世界選手権でマークした自己ベストに1・62点肉薄。フリーは高難度の4回転ルッツを決めたイグナトワ(AIN)にわずか0・50点及ばなかったものの、SPの貯金で勝ちきった。「今季は国際大会初めてで、実際にやってみるまで不明瞭なまま挑んでいた。そこで出し切れたのは、この先につながる」。演技後は、安堵(あんど)の笑みが広がった。

今季の序盤は、思うようにはいかなかった。7月の練習中に右足首を捻挫し、約1カ月間氷に乗れず「これだけ氷から離れたのは初めて」。8月中旬に氷上練習を再開も、実戦復帰した10月の東京選手権は、フリーで3度転倒し総合4位だった。それでも、目の前のことに全集中。「中国杯までにバチバチに仕上げていけるように」と、この1カ月間は体力を取り戻すため、フリーの曲を通す練習を増やした。「できることは全てやった」と納得の仕上がりで乗り込んでいた。

ジュニア時代から憧れていたというイグナトワらを抑えて優勝。「しっかり自分の流れ、自分の試合にする」との言葉を、ほぼ完璧な演技で体現した。次戦は第6戦NHK杯(27~29日、東京)。3年連続のGPファイナル進出を目指す。

【フィギュア】千葉百音が中国杯初V!右足首捻挫を乗り越えGP3勝目 憧れのイグナトワら抑え