アンニョンハセヨ~。アン・シネです。いよいよ寒さが増してきましたが、皆さん、いかがお過ごしですか? 来年の出場権を懸けたQTが終わったワタシは、それに備えるオフを過ごしています。QTは51位と、残念ながら全部の試合に出られる結果ではありませんでしたが、チャンスを生かして頑張りたいと思いますので、来年も応援よろしくお願いいたします。さて、今週の「サランヘヨゴルフ」のテーマは「ワタシのゴルフバッグの中身<1>」です。ちょっとのぞいてみてください。


クラブは16本常備。試合で使う14本を状況に応じて選びます
クラブは16本常備。試合で使う14本を状況に応じて選びます

ゴルファーの大切な武器、ゴルフクラブ。ルールで14本という上限が設けられていますが、プロは、それ以上の本数のクラブを試合用に持っているのが普通です。その中から、その試合の舞台であるコースやセッティング、天候などによって自分のマネジメントを考えて、14本を選んでコースに出ます。

ワタシの場合は通常、試合用に持ち歩いているクラブは16本あります。これを、状況によって使い分けています。

ウッドは、ドライバーを始め、4番、5番の3本。ユーティリティーは2本あります。アイアンは4番から。ウエッジも含めて10本スタンバイしています。これにパターが入って16本です。

フラットなコースなのか、アップダウンの激しいコースなのか、距離のあるコースなのか、そうでないコースなのか。2オンを狙えるパー5があるかどうか、パー3で必要なクラブは何か。フェアウエーは乾いていてランが出るのか、ウエットでそうでもないのか。バンカーの砂は乾いているのか湿っているのか、粒が小さいのか大きいのか。ラフの長さ、芝の質はどうか。グリーンが硬いのか軟らかいのか。それ次第でグリーン周りから寄せるにはどのウエッジが必要か。16本から14本を選択するときベースとなるのがこれらのコース情報です。 これに、その日の天候や風、気温や湿度という条件が加わります。さらにもうひとつ、ワタシ自身の体調も考えなくてはなりません。疲れているのか、元気いっぱいなのか。痛めたりして気になる部分はないか。それをかばおうとしていないか。

これらのことを総合して、その日使うクラブを決めるのがプロゴルファーです。3日間ないし4日間行われる試合では同じコースが舞台でも、日によって条件は変化します。それに対応することも必要です。

ワタシが「常備」している16本には、パターが1本しか入っていませんが、人によってはパターを何本か入れてグリーンによって使い分ける選手もいます

アマチュアの皆さんは、競技に出ている方以外は練習ラウンドをしたりすることもないと思いますが、事前にコースの情報を把握しておくことはとても大切です。最低でも自分が使うティーからの距離や、芝の状況、天候などをチェックして、クラブを入れ替えることはできると思います。こうしてプレーに備えることもコースマネジメントの一部と言えるでしょう。ワタシのバッグの中に入っている16本を見ながら、そんなことも考えてみてください。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)