アンニョンハセヨ~。アン・シネです。14日、日本はセイジンノヒ(成人の日)だったそうですね。20歳でオトナの仲間入りをしたみなさん、おめでとうございます。ワタシはみなさんより少しだけお姉さんです。さて、今週の「サランヘヨゴルフ」のテーマは「ヒストリー第9章 韓国の選手たち」です。日本ツアーで頑張っているたくさんの先輩、後輩たちのこと、そして韓国ツアーの選手たちのことについて、お話ししたいと思います。


韓国の選手たちについてお話しします
韓国の選手たちについてお話しします

ワタシが日本ツアーにやってきたのは17年のこと。年が明けたから、もう一昨年になっちゃいましたね。時間のたつのは早いものです。

日本ツアーのみなさんが、私たちを快く受け入れてくれていることは、以前にもお話ししました。私たちも、できるだけ日本に溶け込むように努力しながら、プレーを続けています。

そうはいっても、どんなに近くても日本はガイコク。言葉も違うし、最初には対話という面での壁にぶつかります。ワタシはまだ日本に来るのは試合の時だけで、家があるわけではありません。日本でしっかりと暮らしながら、プレーしている韓国の選手を見ると本当に尊敬します。

だれでも最初は日本語も上手に話せないし、理解できない。そんな中で、初めての町でゴルフ場やホテルを探しながら運転して転戦する。これはスゴいことなんです。自分でやってみてよくわかりました。

でも、実はワタシ、新しい文化や言語を学ぶのが大好きなんです。まだまだ日本語が上手とは言えないので、友達を増やすまでにはなりませんが、頑張ってもっともっとみんなとお話しして、日本語を身に付けたいと思っています。

ゴルファーとして接する日本の文化で驚いたのは「クラブハウスでは帽子を脱ぐ」かな。他にも、トイレの使い方や車に乗った時、レストランなどで、いろいろビミョーに韓国とは違う習慣に直面してきました。でも、見ているうちに覚えるし、日本の文化はとても好きです。

え? どうやって日本語を覚えるか、ですか? 映画が好きなので、たくさん見ながら覚えたいと思いますね。アニメだけでは覚える言葉が限られてしまうので、できればいろいろ…。


新しい文化や言語を学ぶのが大好きなんです
新しい文化や言語を学ぶのが大好きなんです

そういえば、日本でよく質問されることのひとつに「どうして韓国の選手はあんなに強いのか」というのがあります。科学的な理由は誰にもわからないと思いますが、私の両親のように、24時間サポートしてくれる家族の力が大きいからではないかと私は思っています。私はニュージーランドで育ったこともあり「楽しければやればいいし、しんどかったらやめてもいい」と言われていましたが、一般的な韓国選手はそうでないことが多いようです。どこかが痛くても、しんどくても休んではいけない、というスパルタがほとんど。いいか悪いかは別にして、限界まで練習をする。それが韓国選手の「当たり前」なんです。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)