女子プロゴルファー永井花奈（23＝デンソー）が「アベ100切り」のポイントを教えるレッスン。今回は距離のあるバンカーショットの打ち方です。ピンチを乗り越える、ちょっとしたコツを永井プロが伝授します。

　

こんにちは、永井花奈です！　今回は距離のあるバンカーショットの打ち方を紹介します。40～50ヤードと距離のあるバンカーショットはアマチュアのみなさんにとって、かなり難しい状況だと思います。でも、ちょっとしたコツを知っていれば、グリーンに乗る可能性も上がります。

私の場合、バンカーショットは58度のウエッジ1本の使用です。距離があってもクラブは変えません。

まずスタンス幅ですが、芝の上から打つ40～50ヤードのアプローチよりも少し広めに取って、気持ちオープンスタンスに構えます。

スタンスは芝の上のアプローチより広め

フェースの開き方ですが、グリーン近くのバンカーショットではバウンスを使うために開きますが、芝の上から打つ場合とグリーン近くのバンカーショットのちょうど中間を意識してみてください。この際、フェースはやや開いているので、スイングでボールを上げようとすると、ボールがリーディングエッジ（刃）に当たってトップしてしまいますので、スイングで上げようとしないでください。

フェースは、芝の上から打つときと、グリーン近くのバンカーの中間を意識

グリーン近くのバンカーショットでは、クラブを気持ちインサイドに上げることを紹介しましたが、距離がある場合は、40～50ヤードと同じ感覚で上げてください。しっかり打てたとしても、芝から打つ場合よりも5ヤードくらい距離が落ちることも覚えておくといいでしょう。

スタンスとフェースの開き加減さえ注意すれば、あとは40～50ヤードのアプローチと同じように打つだけでOKです。バンカーから打つという準備さえできれば、あとはいつものように打つだけです。そう考えると、気持ち的にも楽になりますよね！　それからもう1つ。フェースを開くときには、必ず開いてからグリップしましょう。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、意外とできていない方が多いと思いますので！

◆永井花奈（ながい・かな）1997年（平9）6月16日、東京都生まれ。アマチュア時代は12年「ロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップ」12～14歳女子の部で優勝。13、14年「関東女子ゴルフ選手権」を連覇。14年にはナショナルチーム入り。16年7月、プロテスト合格。17年にツアー初優勝を果たすと、賞金ランク20位に入りシード権を獲得。昨年も36位で3年連続のシード権確保。所属はデンソー、契約クラブはヤマハ、ボールはタイトリスト、ウエアはMARK＆LONA、シューズはecco。趣味は映画観賞。155センチ。