おはようございます。寒がってばかりいないで、ゴルフで冬の風情を楽しんでいますか? 火曜日朝活、せれにゃん塾塾長の青木瀬令奈です。今週のテーマは「室内練習場を上手に使おう<1>時短練習法」です。雨が降っていたり、寒すぎる日にも、これで大丈夫!

 ◇  ◇  ◇

街中ではすっかりおなじみになった室内練習場。上手に使っていますか? シミュレーションゴルフでゲームを楽しむのもいいですが、実は、基本練習には持って来いの場所なんです。「球筋がわからないからつまらない」「もっと思い切りクラブを振りまわしたい」なんて言う声をよく聞きますが、それなら、そこでできることをすればいい。効果的な使い方をお教えします。

腰から腰、スイング軌道を時計盤、シャフトを時計の針に例えると3時から9時といわれる間を「ビジネスゾーン」と呼びます。始動からトップ、フィニッシュまでの一連のゴルフスイングの中で、クラブがボールとコンタクトするインパクトが一番大事なのは言うまでもありません。他の動きはすべてそのためのもの。だから、インパクト前後のビジネスゾーンは、基本中の基本ということになりますね。スイングを作るときにも、ここから始めるほどです。

基本中の基本「ビジネスゾーン」
基本中の基本「ビジネスゾーン」

ビジネスゾーンの動きをしっかり身につけたり、折々に確認することで、スイングはグンと安定し、ミート率が格段にアップします。ボールの行方を追わない室内練習場や狭い練習場はこれに最適なんです。

まず、グリップエンドを常にオヘソに向けておくこと。これも基本中の基本ですが、フルショットばかり練習していると、ついつい忘れがち。気が付かないうちに体と手=クラブの動きがずれてしまうことも少なくありません。これを徹底します。

いわゆるハーフショットなのですから、ボールを遠くまで飛ばそうとする必要はありません。ボールを打つ、というよりも運ぶことをイメージ。球筋や飛距離にほれぼれすることなく(笑い)丁寧にビジネスゾーンでの動きを繰り返します。

これができたら、両足を閉じて(そろえて)フルショットしてみましょう。膝は多少上下しても構いません。その状態で体勢が崩れない範囲で最後までしっかり振ってみましょう。より、体の動きがわかるはずです。

ビジネスゾーン練習の徹底と、足を閉じてのフルショット。どちらも基本に返る大切な練習です。連戦でスイングが崩れがちなプロもよくやる方法です。ぜひ、試してください。

同じことは「鳥カゴ」と呼ばれる小さな練習場でもできますね。ラウンド前に広い練習場がない時など、ストレッチをするようにこれをやると、その日のスイングが安定します。ぜひ、習慣にしてみてください。


◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬令奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小柄ながら小技が抜群で、2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマチュア時代に残す。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。18年賞金ランキング31位。三和シヤッター工業所属。

◆PGMゴルフアカデミー銀座 18年10月にオープンしたインドアゴルフ施設。レッスンやシミュレーションラウンドなどすべてのゴルファーの要望にこたえる。オープンレンジ6、プライベートレンジ2、VIPルーム2、計10打席。地下鉄東銀座駅から徒歩1分。【電話】03・3544・4555。

◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

◆撮影=浅見桂子

◆取材協力=PGMゴルフアカデミー銀座(東京・中央区)