松山英樹(23=LEXUS)が夢のビッグボーナスへ上り調子だ。6バーディー、1ボギーの66で回り、通算13アンダー271で7位に食い込んだ。6月のメモリアル・トーナメント以来となる今季9度目の1ケタ順位。優勝すれば1000万ドル(約12億円)獲得の可能性もある最終戦のツアー選手権(24日開幕、ジョージア州イーストレークGC)へ弾みをつけた。ジェーソン・デー(オーストラリア)が通算22アンダーで優勝し、初の世界ランク1位の座についた。

 上がり3ホールの内容が松山の顔をほころばせた。ラフからの第3打をミスした16番パー4は4メートルをねじ込み、ティーショットをグリーン右のラフに入れた17番パー3は1・5メートルに寄せた。最終18番は3メートルを沈めてバーディーで締めた。「ショットがヘンテコすぎてビックリ」と苦笑しつつ「16、17番はホントにいいパー。最後の3ホールをすべて1パットで決められたのが大きい」。首位と9打差の7位に声が弾んだ。

 合計26パット。米ツアー自己ベストに並ぶ「63」を出した第2ラウンドの27パットより少ない。「最終日のパッティングが課題だった」。大舞台ほど、その傾向は顕著だった。6月の全米オープンは6番で4パット、7月の全英オープンは12番で3パット、8月の全米プロは3番で2メートルを外して会心のアプローチをふいにした。唯一のボギーだった10番も1パットでしのいだナイスボギーだった。「いいストロークが格段に増えている。気分よく来週に向かえる」と手応えを隠さない。

 ポイントランク15位で臨む最終戦。12億円獲得には優勝が最低条件となる。「10ミリオンは魅力だけど、やっぱり優勝が欲しい。それに向けて、今週のゴルフはすごく良かった」。最後まで滑らかだった口ぶりが、自信を物語っている。