韓国の「セクシークイーン」アン・シネ(26)は3アンダーの14位で上々のスタートを切った。安定感の戻った得意ショットを武器に、5バーディー、2ボギーの69で回って首位と3打差につけた。来日中のオーストラリア人コーチと両親のサポートも受け、日本ツアー3戦目で初の60台をマークした。

 約1カ月ぶりの日本ツアーで、その本気度がスコアに表れた。前半11番に14メートルのロングパットをねじ込み「気持ちの自信になりました」。得意のショットが本領を発揮。後半7番の2打目はバックスピンをかけてピンまで1メートルに寄せる好ショットで、5つ目のバーディーを奪った。初めて日本帯同を依頼したリチャード・ウッドハウス・コーチ(34)との調整が功を奏し「ショットが戻ってきました」。10点満点で7点と自己採点するほどの好ラウンドに笑みをこぼした。

 日本ツアーに初めて父ヒョジュンさん(64)母イ・ヨンスクさん(62)を招待した。昨年がんの手術を受けた父は一時、大幅な体重減で体調面が心配されたが「今は青年のようにたくましい」(アン・シネ)。9ホールを一緒に回ってくれた両親と記念撮影し「(親の)目がハートマークになっている」と親孝行できた喜びを口にした。

 首位とは3打差。予選通過、優勝争いのため、第2日はウエアもマジモードだ。「セクシークイーン」の代名詞、ミニスカの封印とホットパンツでの登場を予告。「失望されるかもしれないけれど軽めの格好で予選通過を狙いたい」。アン・シネは本気だ。【藤中栄二】