女子15~17歳の部で、政田夢乃(北海学園札幌高3年)が大会初優勝に王手をかけた。

 首位と1打差となる5アンダーの2位でスタートし、2バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダー137。今年の日本女子アマ覇者となる吉田優利(千葉・麗沢高3年)と首位で並んで最終日を迎える。「自分のプレーに集中して最低でもパープレーで、と思っていた」と自ら及第点を出した。

 時折強くなった風への対応はできたものの、グリーン上で苦戦したという。「パターが入らなかった。ライン読みが分からなくて」と振り返るものの、バーディーを奪取した後半の1番と6番は、いずれも約10メートルのロングパットをねじ込んだ。思うようなプレーができなかった時は、同組で回った小学校時代からの友人でもある大田紗羅(福島・東国大付昌平高3年)と会話したことで平常心を保てたという。

 「日本タイトルを取りたい」と目標を掲げて乗り込んだ同大会。政田は「優勝したいですが、優勝を意識しすぎないで、まずはアンダー(パー)で回れたらいいと思います」と静かに燃えていた。