4月のマスターズで復活優勝を飾ったタイガー・ウッズ(米国)は、大きく出遅れた。

5番パー4でボギーを打つと、続く6番パー3でダブルボギー、7番パー5はボギーと崩れた。前半だけで5オーバー。とても万全ではない様子で、パットを外すと天を仰ぎ、悲しい表情を見せた。

15番パー4で約8メートルの長いパットを沈めて、この日唯一のバーディーを奪うと、大歓声を受け止めるように両手を広げ、ペロリと舌を出した。1バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの78で回り7オーバー。144位で、首位とは12打差。大会前には「この大会をどう戦うかは理解しているつもりだ。ベテランの選手の方が、有利に戦えるかも知れないね」と話していたが、想定外のスタートになってしまった。

前回優勝のモリナリ(イタリア)は3オーバーの94位。メジャー5勝のミケルソンは5オーバーの128位。地元北アイルランド出身で、大きな期待を受けたマキロイは8オーバーの150位。世界最古のメジャーは、波乱の幕開けとなった。