九州トップシニアアマの田中雅之(62=若木)、青木英樹(68=佐賀ロイヤル)組が、初代チャンピオンに輝いた。

小倉CCで毎年開催されている伝統の日刊アマ野見山杯の01年覇者田中と、同大会の過去最高2位もある青木の“シニア最強コンビ”が6連続を含む8バーディー、ノーボギーの63と実力を見せつけた。上位7チームが、関西大会決勝(12月3、4日・滋賀・琵琶湖CC)の出場権を得た。

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九州トップシニアアマの田中、青木コンビが初優勝を飾った。スコア提出後、サバの水揚げ日本一で知られる長崎・松浦魚市場で卸売り業に携わる田中は「ノーボギーが勝因。この2人なら乗ったら(バーディーが)来る」と胸を張った。60歳で自営の建設業からリタイアし「ゴルフざんまいですよ」という青木も「出来過ぎ。勢いがあった」と喜んだ。

かつては日刊アマ野見山杯の常連で、田中が「もう15年のライバルですよ」と笑う気心の知れたプレーがかみ合い8アンダー63。後半だけで驚異の6連続バーディーを奪ってみせた。

後半からベテランシニアのプライドにスイッチが入った。各ホールの最少スコアの合算で勝負する今大会。10番パー4で田中がエッジからパターで6メートルを沈めてバーディーを奪うと「気合が入った」と青木も負けじと、フェアウエーが極端に狭く「鶴の首」と呼ばれる小倉CC最難関の11番パー4でバーディー奪取だ。ベストスコアは田中が62、青木が66を誇る。10番から2人のスコアで「6連続バーディー」と驚異的なスコアをたたきだした。

さらにこの日、青木はクラブセッティングなどを趣味とする田中制作のドライバーを使用。「完璧でした」と、ほぼ曲がらないショットも功を奏した。関西大会決勝の出場は未定だが機会があれば、九州代表として2人で大暴れする自信はある。【菊川光一】