アマチュアで数々の実績を残し、昨年プロテストに合格した女子ゴルフのルーキー安田祐香(19)が21日、都内のNEC本社で会見し、同社と所属契約を結んだと発表した。契約はこの日付からで、会見に同席したNEC執行役員常務の中俣力氏は「契約は単年ですが(現在もう1人所属契約している)原江里菜さんは8年目ですし、安田さんとも長くお付き合いできればと思います」と、岡本綾子、福嶋晃子、原江里菜に次ぐ4人目の所属契約プロゴルファーを長期的にサポートしたい考えを明かした。安田も「日本を代表する企業の所属として恥のないよう、尊敬されるゴルファーを目指していきたい」と、力強く語った。

17年の日本女子アマ、昨年のアジア太平洋女子アマなどで優勝し、実績は十分だ。今月5日には、住友ゴム工業と用品使用契約を結んだことを発表するなど、バックアップ体制も整っている。そんな中でプロデビュー戦の開幕戦ダイキン・オーキッド・レディース(3月5日開幕、沖縄)が、新型コロナウイルスの影響で無観客試合となることが決定。それでも「残念ですが、しっかりとプレーしたい」と、影響はないことを強調した。むしろ「(無観客試合に)なるかなと思っていた」と、決定前から心の準備はできている様子だった。

すでにタイでの合宿で、6日間で6ラウンド回るなど、この時期としては例年の「2、3倍」という練習量をこなしている。「不安はずっと、10月ぐらいからある」というが、タイでは観光で象を見るなどしてリラックスできる時間も過ごし、精神面も充実している。

この日は「ルコックスポルティフ」ブランドと、ゴルフウエアなどに関するアドバイザリー契約を結んだことも発表された。会見にも同ブランドの上半身が青のウエアで登壇し「青は好きなのでいいですね」と、笑顔を見せていた。