日本プロゴルフ協会(PGA)は、沖縄・名護市での男子シニアツアーの開幕戦を、観戦者を入れて開催する方針だ。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、10、11日の金秀シニア沖縄オープン(かねひで喜瀬CC)を主催する金秀グループのゴルフ事業推進室・仲松尚美室長に電話で聞いた。普段は現場に足を運んでいる記者が電話で取材する「もしもし日刊です」。随時お届けしていきます。

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男女のツアーが次々と中止となる中で、シニアツアーを主管するPGA倉本昌弘会長は「批判も受けるとは思うが、全ての責任は私にある。最大限の努力をしたい」「ゴルフ界全体を背負っているという観点で立ち向かう」などと開催に意欲を示している。

-新型コロナウイルスの感染が拡大する中、あえて観客を入れて開催する

仲松さん この大会を開催するにあたり、大会を通して日本全国に元気とパワーを伝えられたらという思いで開催を目指しています。万全を期して開催の準備をしたいと思います。

-入場者の見込みは

仲松 目標は2000人ですが、実際は平日で1日200~300人。土日で500人ぐらい。あとは大会関係者です。

-感染防止の対策は

仲松 ギャラリーゲートを通過する前に検温を行い、体温が37・5度以上の場合は入場をお断りします。直近2週間以内に海外渡航歴のある方や身の回りに新型コロナウイルスの感染者がいる方もお断りです。入り口ではアルコールでの消毒とマスクの着用もお願いします。30カ所に消毒液を置き、入場者には名前と連絡先を書いていただきます。

-大会ではプロアマ戦なども予定されている

仲松 プロアマ戦ではすべてのカートにアルコールの消毒液とウエットティッシュを備え付けます。当初予定したイベントは4つを、「プロの愛用品抽選会」と「優勝者当てクイズ」の2つに絞り行う予定です。

-選手の対策は

仲松 クラブハウスのロッカーと風呂場は使用禁止です。選手の方にはホテルで着替えていただき、最終日は着替えだけクラブハウスでしていただきます。

-取材者の対策は

仲松 メディアルームや取材スペースはつくらず、取材はPGAを通して、屋外で行っていただきます。

-政府が緊急事態宣言などを出した場合は

仲松 弊社としても宣言が出た場合は大会開催はできないので中止になります。【聞き手・桝田朗】