日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長(57)は25日、オンラインで記者会見し、今年のツアーの残り試合を来年と統合し「20-21年シーズン」で行うと発表した。

今年は37戦中、ここまで18戦が中止。日本ゴルフ協会主催の日本女子オープン、日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシック、出場選手限定のLPGAツアー選手権を除けば、JLPGAの権利保障対象競技は16試合だけになっている。小林会長は「試合数が半分を下回り、賞金ランキングなどで実力を総合的に判断できない」と説明した。

今年、仮に残る16試合を消化した場合、来年は今年の賞金シードなどでツアーを開始。来年は18試合を終え34試合に達した時点で、賞金シードなどの出場権を消滅させ、その時点の賞金ランクを残り試合の出場優先順位とする。今年前半の優先出場順位となるQTランクは来年5試合を消化して、合計21試合となった時点でリランキングを行う。

今年については、アース・モンダミン・カップ(6月25~28日)は開催の可能性を探っており、ここで開幕する可能性はある。形式は無観客濃厚も、小林会長は「本当に早く試合を行いたいが、現在は鋭意検討中としか言えない」と語るにとどめた。

また、今年のプロテスト合格者は「20-21年シーズン」実施で割を食うことも明らかになった。

今年は8月下旬~9月上旬の1次から実施予定で、2次を経て最終の上位20位タイまでが合格。だが、QTが実施されず、ツアー出場権を得るすべがない。JLPGAはより多くの選手に出場機会を与えるため、来年の試合で出場人数増を検討中で、チャンスはその“新規枠”か主催者推薦枠に限られそうだ。【加藤裕一】