松山英樹(28=LEXUS)が9度目のマスターズを通算8アンダーの13位で終え、念願の優勝に届かない苦悩をちらつかせた。

「少し苦手意識が出ている感じがある。対策をしっかりして(次は)いいプレーをしたい」。

4大メジャーで唯一、開催コースが固定されたマスターズ。オーガスタ・ナショナルGCで思い通りのパフォーマンスができない。首位と8打差でスタートしたこの日、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72に終わった。差を詰めるどころか、大会レコードを2打更新、通算20アンダーで優勝したダスティン・ジョンソンには12打差もつけられた。

バーディーパットの成否以前に、チャンスを作れなかった。前半アウトの1、7、8、9番は第2打(8番は第3打)でフェアウエーからショートアイアン、ウエッジを握ったが、結果はグリーンを外すか、乗っても10メートル以上。距離が短く、いいライから、ピンに絡むショットを打てなくては世界レベルで戦えないことは、松山自身が1番分かっている。

メジャー出場は32度。経験はたっぷり積んできた。その一方、最近3年間はトップ10が1度もない。「なかなかいい結果が出ないけど、しっかり頑張って、来年は必ず勝てるように頑張ります」。見えない壁を崩そうと、松山は必死にもがいている。