岩田62位で予選通過、米ツアー初の3週連続決勝R

9番、チップインバーディーを決めた岩田はギャラリーの声援に応える(撮影・亀山泰宏)

<米男子ゴルフ:メモリアル・トーナメント>◇第2日◇3日◇オハイオ州ダブリン・ミュアフィールドビレッジGC(7392ヤード、パー72)◇賞金総額850万ドル(約9億3500万円)優勝賞金153万ドル(約1億6800万円)

 107位から出た岩田寛(35=フリー)が5バーディー、ノーボギーの67をマークし、通算2アンダー、142で62位に浮上し、カットラインギリギリで予選を通過した。

 今季から参戦している米ツアーで初めての3週連続決勝ラウンド進出となった。

 5番から圧巻の5連続バーディー。5つ目の9番はグリーン手前のバンカーから第3打をカップに放り込み、ギャラリーの喝采を浴びた。

 我慢のゴルフとなった後半の見せ場は最終18番。予選通過にはボギー以下が許されない状況で、ティーショットを大きく曲げて右のラフに入れた。打ち上げの第2打は残り206ヤード。「アングルも良かったし、ライも良かったので、すごいラッキーでしたね」。6番アイアンでピン下5メートルに止め、2パットで難なくパーセーブした。

 5連続バーディーの始まりとなった5番は前日ダブルボギー。コンビを組んで9年になる新岡隆三郎キャディーと初めてケンカになったという。ドライバーのティーショットがフェアウエーを突き抜けてクリークに入った場面。岩田が「何でスプーン(3番ウッド)持たせなかったの?」となじると、新岡キャディーも「メモ見てたじゃん!」と応戦。ただ「(吐き出した後は)不思議と冷静になれました。僕が悪かったなと思って」とすぐに怒りを収めた。「そこから何か、いい方向にいった」と浮上の気配を感じてもいた。

 さらに前日の夜は珍しく酒も口にした。「飲まなきゃやってられないですよ」と笑ったが、実は「お酒は好きじゃない。酔うのは好きですけど」。絡んでくる新岡キャディーのTシャツを破こうとしてじゃれ合い、最終的にはホテルの廊下に出て2人で練習を始めてしまったほど酔っぱらった。

 リフレッシュが効いたのか、好スコアで巻き返して予選を通過。“岩田節”は止まらない。決勝ラウンドの抱負を問われ「下を向かない。…向きますけどね」。自虐ネタで笑わせた後は「結果もそうですけど『フンフン』やりたいですね」と独特すぎる表現で目標を語った。「『フンフン』っていうのは、何ですかね。説明できないです。興奮している『フンフン』じゃなくて、鼻歌みたいな(軽快な)感じ。…どうせできないんですけど」。再び自虐ネタで締めくくり、練習場へ向かった。