岩本高志が豪雨耐え抜き3位、推薦のチャンス生かす

最終18番でバーディーパットを外し、苦笑いの岩本高志(撮影・前田充)

<男子ゴルフ:ダイヤモンドカップ>◇第1日◇22日◇大阪・茨木CC西C(7320ヤード、パー70)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 プロ17年目でノーシードの岩本高志(41=K’s ゴルフラウンジ)がこの日、ただ1人のノーボギーで3位発進した。

 午後組の後ろから2つ目、午後0時36分スタートとあって、途中で豪雨に直撃された。「僕は(競技が)止まるんじゃないかって、思ったんですが、止まんなかったですね」。

 飛距離が出るタイプでない。雨でソフトになったフェアウエーはランが出ず、11番パー4(485ヤード)はドライバー、3番ウッドでもグリーンに届かず、アプローチを1・5メートルに寄せて、パーをもぎ取った。ホールアウト時は日暮れ前で、グリーン上ではラインを読むのも難しい状態だったが、最後まで耐え抜いた。

 今季は開幕前に両肘を痛め、今も右上腕部にはテーピングを施す。現在賞金ランク53位とあって、初シードのために少しでも賞金の上積みをしておきたい。「今回は出られないと思っていたのに、主催者推薦をいただいた。ありがたいです。チャンスをしっかり生かしたい」と話していた。