松山英樹は逆境キング、「バウンスバック」66%

第2ラウンドの1番、ティーショットを放つ松山(USA TODAY)

<米男子ゴルフ:SBSチャンピオンズ>◇第2日◇6日◇ハワイ州カパルア、プランテーション・コース(7452ヤード、パー73)◇賞金総額610万ドル(約7億200万円)優勝賞金120万ドル(約1億3800万円)

 世界ランク6位の松山英樹(24=LEXUS)が、17年初戦を優勝圏内で折り返した。7バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算9アンダーの137で首位と3打差の6位に浮上。17番でダブルボギーをたたいたが、直後の18番でバーディーを奪い返し、ミスを引きずらなかった。ジャスティン・トーマス(23)とライアン・ムーア(34=ともに米国)が通算12アンダーでトップに並んだ。

 ピンチでこそ松山は底力を発揮する。前半だけで3連続を含む5バーディーを量産。一時はトップに並んだが「あれは痛かった」と悔やんだのが17番。左ラフから5番アイアンで谷越えのグリーンを狙ったボールは、大きくショートしてハザードに消えていった。「状況判断ができていなかったですね。(ライは)良くなかったんですけど、いけるかなと思ったので。仕方ないです」と振り返った。

 珍しいジャッジミス。だが、反省はしても、引きずって崩れることはない。直後の18番で1・5メートルを沈め「大きかったですね」とうなずくバーディーで締めくくった。昨年10月のシーズン開幕後、ツアー競技2試合は2位と優勝。平均スコア、平均バーディー数、平均パット数とさまざまな項目でトップに君臨する中でも際立つスタッツがある。ボギー以下としたホールの次のホールでバーディー以上を奪う「バウンスバック」が66・67%。消化ラウンド数が少ない分、単純比較できないとはいえ、昨季の22・87%(30位)から大きく伸ばしている。

 数字が示す通りの粘り腰で首位との差を1打縮めた。世界ランク1位デー(オーストラリア)や同3位D・ジョンソン、同5位で前年覇者スピース(ともに米国)がそろって伸ばしきれない展開にあって、V候補の前評判にたがわない戦いぶりを見せている。「そんなにいい感じじゃないゴルフで、この位置にいられるのは悪くない。もうちょっといい形でショットもアプローチもパターも打てるようになったら、楽しみかなと思います」と余力を感じさせた。

 「明日、やっぱり上位で上がらないと最終日が厳しいと思うので。少しでも伸ばしていけるように頑張りたいです」。優勝を争う残り36ホールを見据え、夕暮れの練習グリーンで調整に励んだ。

 ◆SBSチャンピオンズ 前年のツアー優勝者のみが出場でき、予選落ちなしの4日間で行われる。今大会は32人が出場。松山は2年ぶりの参戦。前回15年大会は首位タイで最終日を迎えたが、入れればプレーオフ進出となる最終18番の2メートルのバーディーパットを外し、1打差の3位だった。