セクシー女王アン・シネが呼んだ最多1万3000人

11番、ティーショットを放つアン・シネ(撮影・柴田隆二)

<女子ゴルフ:ワールド・サロンパス杯>◇第1日◇4日◇茨城GC西C(6670ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 韓国で人気の美女ゴルファー、アン・シネ(26=韓国)が日本ツアーデビュー戦で「セクシークイーン」旋風を巻き起こした。モデル顔負けのスタイルと超ミニスカートのウエア姿でギャラリーを魅了。スコアは1バーディー、4ボギーの75と苦しみ、3オーバーの53位スタートとなったものの、ホールアウト後のサイン会にもファンが殺到した。第1日のギャラリー数では日本女子ツアー最多となる1万3097人が集まるなど、集客面にも大きな効果をもたらした。

 午前8時18分、10番のティーショットに立ったアン・シネに、大勢の熱い視線が集まった。ボディーラインが出るポロシャツ、ヒザ上30センチ近くの超ミニスカート、ハイソックス姿に美脚が強調される。「本当に緊張してドキドキした。ルーキーになった気分」との初々しさも加わった「セクシークイーン」ぶりで、早朝から“悩殺”した。

 すぐに心をわしづかみされた男性ギャラリーたちを引き連れた日本デビュー戦となった。プレー中のコースは、常に人の山ができるほどの熱気。国内メジャーの難コースセッティングもあり、スコアは3オーバーの53位スタートとなったが、ラウンドの合間には大挙して押し寄せたゴルフファンから惜しみない拍手と声援をもらった。

 アン・シネ 拍手が途絶えなくて「ありがとうございます」(日本語)と1000回ぐらい言いたい気持ち。カメラ撮影しているギャラリーがいなくてマナーが良いことに感動を覚えました。「すごくいいです」(日本語)。

 ホールアウト後のサイン会では、一時中断するほど熱狂的なギャラリーが殺到した。仕切り直しで開かれると、約500人の長蛇の列をつくった。約40分かけて全員のサインに応じるなどファンサービスも抜群。「明日はピンクのスカートとソックス、黒のTシャツのウエアにします」と、笑顔で予告してみせた。

 「セクシークイーン」効果もあり、午前11時の時点でギャラリー数は1万人を突破。第1日としては88年のツアー制度施行後で最多となる1万3097人を記録した。「昨夜も緊張して寝られなかったけれど、初日が終わって楽になった。明日からは成績を狙いたい」とアン・シネ。そのセクシーな注目度とともに、韓国ツアー3勝という実力も“露出”する。【藤中栄二】

<アン・シネ(安信愛)アラカルト>

 ◆生まれ 1990年12月18日、韓国・ソウル生まれ。

 ◆アマ歴 5歳でゴルフを開始。幼少時代、家族とニュージーランドに移住。中学時代には同国代表に選出。英語も堪能。

 ◆競技歴 08年にプロとなり、10年に韓国ツアー2勝、15年に1勝。

 ◆得意クラブ ショートアイアン。ドライバーの飛距離は約230ヤード。

 ◆日本好き 長く日本に在住する親戚がおり「日本語を流ちょうに話しているのを聞いて憧れていた」。日本語を勉強中。好きな日本食はすし、天ぷらなど。

 ◆趣味 旅行、音楽鑑賞、ファッション。福岡県の温泉に行くことを計画中。

 ◆サイズ、血液型 165センチ、53キロ、A。