<米女子ゴルフ:全米女子プロ選手権>◇最終日◇2日(日本時間3日)◇イリノイ州オリンピアフィールズCC(6588ヤード、パー71)◇賞金総額350万ドル(約3億8500万円)優勝52万5000ドル(約5780万円)
宮里藍(32=サントリー)が、今季限りでの現役引退表明後初のメジャーを36位で終えた。3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算イーブンパーの284。最終18番を鮮やかなチップインバーディーで締め、次戦となる13日開幕の全米女子オープン(ニュージャージー州トランプナショナルGC)に弾みをつけた。野村敏京(24)も36位。ダニエル・カン(24=米国)が、通算13アンダーでツアー初優勝をメジャーで飾った。
宮里の通算50度目のメジャーが終わった。第1打を林に打ち込んだ18番は第2打もラフ。第3打もグリーン左のセミラフにこぼれた。52度のウエッジでのアプローチは、緩やかなスライスラインに乗ってカップインしてバーディー。直前の17番では1メートルを立て続けに外して4パットのダブルボギーだった。「17番も含めて私らしいというか…ゴルフってホント分かんないなって。あんなにラフを渡り歩いてきたのにバーディーで終われるって」と笑った。
6番でも1・2メートルが入らず、合計32パットは4日間で最も悪い数字だった。大会期間中も日本にいる父優さんと電話でやり取りを欠かさず、ストローク面での問題はないという意見で一致している。「あとは読みとかの問題。芝が複雑な分、自分の決断力がいまひとつだった」と分析した。
課題を明確に意識した上で18番のバーディーの意味を強調する。「あれが入って終わるのと入らないで終わるのとで全然違う。次の全英の出場権においても、この一打はすごい大きかったと思う」。8月の全英リコー女子オープン切符獲得に向け、賞金加算のラストチャンスとなる全米女子オープンを前に少しでも可能性を広げたことは確かだ。すでに出場資格のある9月のエビアン選手権に加え、全英も出れば通算のメジャー出場は53試合。岡本綾子(52試合)を抜いて日本人歴代単独1位に浮上する。
シカゴ郊外で行われた今大会。多くの日本人が応援に駆けつけただけでなく、現地のボランティアやファンからも「We’ll miss you」(あなたがいなくて寂しくなる)と声をかけられた。「すごくうれしかった。自分の引退を通じて、そうやって声をかけてくれる方もいたりして、また新しい出会いもたくさんあった。すごくいい思い出ができました」。残り少なくなってきた現役生活。宮里の一挙手一投足は、世界を魅了してやまない。
◆宮里の全英リコー女子オープンへの道 例年より日本ツアーに多く出場していたこともあり、米ツアーはここまで他の選手の約半分となる7試合の出場で賞金ランク94位。全英切符が得られる40位とは16万1174ドル(約1770万円)の開きがある。他の出場資格を持つ選手が除外されて80位前後まで枠が繰り下がってくるのが通例だが、次戦全米女子オープンを上位フィニッシュして少しでも賞金を稼ぎたい。