ミケルソン最年長Vで43勝目「勝てると信じてた」

ミケルソン

 フィル・ミケルソン(47=米国)が、ジャスティン・トーマス(24=米国)とのプレーオフを制して13年全英オープン以来となるツアー通算43勝目を挙げた。47歳8カ月16日での優勝は、08年ブリヂストン招待のビジェイ・シン(フィジー、45歳5カ月12日)を抜いて世界選手権シリーズ(WGC)最年長記録だった。

 17番パー3を使用するプレーオフ1ホール目。奥のラフへ外したトーマスに対し、ミケルソンはしっかりグリーンを捉えて2パットでタップインパー。難しいアプローチを寄せきれなかったトーマスのパーパットが外れるのを見届けると、静かに喜びをかみしめた。「優勝争いの緊張でプレーするのは久しぶりだった。とても緊張した。でも、それがとても心地よかった。この緊張は大好きなんだ。このために戦っているのだから」とうなずいた。

 史上最高のレフティーと称される男も勝利から遠ざかり、心中穏やかではいられなかったという。「この4年間は本当に苦しくて言葉にできない。このレベルで戦えると思っていても、それが実際にできないフラストレーション」。ただ、折れなかった。「いつだって、もう勝てないかもしれないと思うことはあったが、僕は楽観的なんだ。だから必ず勝てると信じていた」。この日プレーオフを戦ったトーマスをはじめ、猛烈な勢いでタイトルを積み重ねる若手を前にしても「今の素晴らしいヤングガンたちと戦うことはとても素晴らしいこと。彼らのプレーは本当にすごい。その彼らと戦うことは僕にとっても大きなチャレンジ。僕はチャレンジが大好きだ」と楽しむ度量があった。

 昨年6月、25年連れ添ったキャディーと離別。この日バッグを担いでいたのは弟のティムだった。変化を厭わず、進化を模索する。「僕は自分の年は感じていない。体の感覚も素晴らしいし、今、自分がベストゴルフをしていると感じている。実際にこれまでのキャリアで最も素晴らしいショットを打っているところもある。ティーショットもこれまでで最高だ」。5位、2位、6位、優勝という直近4試合の成績が自信にあふれた言葉を裏付ける。

 「全英の勝利が最後の勝利になるとは思っていなかったし、この勝利が最後ではない」。さらに節目のツアー50勝について問われ、きっぱりと言い切った。「もちろん、そこにたどり着く」。4月には通算3勝を挙げているマスターズ(ジョージア州)、6月には生涯グランドスラムへ最後の関門となる全米オープン(ニューヨーク州)も控える。タイガー・ウッズ(米国)が復活への歩みを進める中、もう1人の超大物がメジャーの頂点を争う本命候補に再び名乗りを上げた。