松山英樹9差18位で予選通過 左手親指「大丈夫」

松山英樹(2014年10月3日)

 世界ランク6位の松山英樹(26=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算イーブンパーの144で首位と9打差の18位につけて決勝ラウンドに進んだ。

 3番で“お先”のバーディーを奪った直後、4番のティーグラウンドで飯田光輝トレーナー(41)に左手のケアを施してもらった。2月のフェニックス・オープンで痛めた左手親指は「前の2試合では痛くなかった。今日は久々に痛くなったので、ちょっとビックリしました」。ショットだけでなく、パットも練習量次第で負担がかかることもあるという患部。3週前に復帰してからは練習場で球数を抑え、トレーナーとともに細心の注意を払って大目標に備えてきた。左手首には、前日は見られなかった黒いテーピングをスタートから巻いていた。

 トレーナーに左手を触ってもらう最中も右手でコースメモをめくり、戦略を確認。その4番こそボギーとしたが、勝負への執念を示し、アプローチで何とかチャンスをつなぎ留めた。グリーン右に第2打を外した11番。グリーンはピン、さらには後方の池に向かって超高速で下っている。手前のエッジに落として勢いを殺し、傾斜をゆっくりと転がして1・2メートルにピタリ。アーメンコーナーに陣取るパトロンの喝采を浴びた。パーパットは惜しくも外れたものの、寄せの精度を示すスクランブリングは2日間で全体2位につける。

 ショットへの影響は「そこまで、ですね」とした左手親指について「棄権するほどの痛みじゃないと思う。大丈夫」と強調。18番で1・2メートルが蹴られ「もったいなかった」と悔しがったパットも、トータルでは上向いている感覚がある。スコアへの貢献度を表す「ストロークス・ゲインド・パッティング」も前日のマイナスからプラスに転じた。

 36ホール終了時点では、56年ジャック・バーク(米国)の8打差が最大の逆転劇。グリーンジャケットに袖を通すためには、マスターズ史に残るドラマが必要となる。「天気が悪くなるみたいなので、切り替えて明日、頑張りたい」。淡々とムービングデーに備えた。