韓国賞金女王の「イ・ジョンウン6」こと李晶恩(21)が、日本の賞金女王・鈴木愛(23)との直接対決に圧勝し、初優勝に王手をかけた。強風で各選手がスコアメークに苦しむ中、安定したゴルフで2バーディー、2ボギーの72で回り通算5アンダー、211で単独首位を守った。この日スコアを2つ落とした2位鈴木に4打差をつけた。今日6日の最終日で、メジャー初出場、初優勝の快挙に挑む。
強すぎるスター候補が、また韓国からやってきた。日本の賞金女王鈴木と、今季賞金ランク2位の比嘉にまったく付け入るスキを与えなかった。正確なショットとアプローチで、13番まで1バーディー、ノーボギー。14、16番でボギーをたたくも、17番でバーディー。多くの選手がスコアを落とす中、抜群の安定感で首位を守った。
「2番でロングバーディー(15メートル)を決めてから、気持ちが楽になった。今日は全体的によくプレーできた」と、笑顔で振り返った。韓国ゴルフ協会での登録名には、名前の後に数字の「6」がつく。同姓同名の選手が6人いるためだ。本人は数字の6が大好きで、韓国内での愛称は「ホットシックス」。プロ3年目の昨年、4勝を挙げ賞金女王を獲得し、人気急上昇の注目選手となった。
強さの秘密は、ショットの安定性とパワー。日韓対決に闘志を燃やした鈴木は「ミドルだと、私と1番手、2番手、番手が違う。同じコースを回るのはちょっとずるい」と脱帽。比嘉も「私が一緒にプレーした選手の中で、かなり上の方のショットメーカー」と絶賛するしかなかった。
抜群のルックスとスタイルに加え、グリーンでラインを読むときのしぐさが独特。体は横向きでしゃがんで、顔だけカップへ向ける。「私は横から見た方がよく見える」というスタイルは、今後まねするファンが出てくるかもしれない。そんな魅力を備えた存在だ。
最終日には、15年の田仁智以来、史上2人目のメジャー初出場、初優勝の快挙に挑む。名前に6がつくだけに、数字の6には縁がある。昨年、ツアー初勝利の朴セリ招待では、初日から3日間連続で66をマーク。賞金王を獲得した昨年は平均ストロークなど6冠のタイトルを獲得した。そして最終日は6日に行われる。優勝への条件はそろっている。【桝田朗】
<李晶恩(イ・ジョンウン)アラカルト>
◆生まれ 1996年5月28日生まれ、韓国・全羅南道出身。171センチ、66キロ。
◆ゴルフ歴 8歳から始め、中学入学時に家庭の事情で一時断念。高校入学後にティーチングプロを目指し再開。15年光州ユニバーシアード金メダル。同年にプロ転向。
◆6番目 プロ転向時に同姓同名の選手が6人いたため、登録名は名前の最後に「6」がつく。前年優勝のキム・ハヌルは「私の友達にジョンウン5がいます」と話し、ジョンウン6については「アイアンの距離感もいいし、パットも上手。その強さから韓国では『ホット6』と呼ばれている」と紹介した。1500人が会員のファンクラブは「ラッキー6」。
◆賞金女王 昨年はツアー4勝を挙げて日本円で約1億2000万円を稼ぎ賞金女王に。韓国ツアー初の平均ストローク60台を記録するなど「6冠」を獲得。
◆男よけ? 韓国体育大学在学中の女子大生だが、左手薬指には金の指輪が。男が寄ってこないように父親にプレゼントされた。
◆趣味 ショッピング。