池田「数ヶ月で一番」好調ショットにメンタルも安定

9番、バーディーパットのラインを読む池田(撮影・亀山泰宏)

<米男子ゴルフ:全米プロ選手権>◇第1日◇9日(日本時間10日)◇ミズーリ州ベルリーブCC(7316ヤード、パー70)◇賞金総額1100万ドル(約12億1000万円)優勝198万ドル(約2億1800万円)

 池田勇太(32=フリー)が3バーディー、1ボギーの68で回り、2アンダーで首位と4打差の16位につけた。

 スタートの1番で残り138ヤードからピッチングウエッジで50センチにつけるバーディー発進。バンカーに入れた4番こそボギーとしたが、その後は2つのパー5でしっかりスコアを伸ばした。

 「ショットはすごくいい。アイアンも切れていて、ここ数ヶ月の間では、一番いいショットが打ててたんじゃないか」

 前日も練習ラウンドの合間に調整を施していた新ドライバーも「ちょっとずつつかんでいって、後半はうまく打てるようになった」と評価できる内容だった。

 フェアウエーキープ率78・57%、パーオン率に至っては全体9位の83・33%を記録。ショットが好調だった分、惜しい場面が増えたグリーン上でフラストレーションを募らせてもおかしくなかった。

 「(過度に)“やってやろう”って気持ちは意外となかったね。もどかしい中でも、常に落ち着いていた」とメンタルも安定。強すぎる思いが空回りした過去のメジャーを踏まえ、自らの内面と冷静に向き合っている。

 上々の位置で迎える第2ラウンドへ「気を付けなきゃいけないのは、明日また“やってやろう”にならないようにね」。やはりメンタルコントロールを鍵に挙げた。