秋吉翔太V逃し涙「最悪の形」残り2ホールで暗転

18番、第1打が痛恨のOBとなった秋吉(撮影・丹羽敏通)

<男子ゴルフ:三井住友VISA太平洋マスターズ>◇最終日◇11日◇静岡・太平洋C御殿場C(7262ヤード、パー70)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

今季ツアー唯一の複数回優勝を飾っている秋吉翔太(28=ホームテック)が3勝目を逃した。

4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算6アンダーの204で3位。第1ラウンドからトップを走り、単独首位で上がり2ホールを迎えたが、17番のボギーで通算8アンダーに後退。2組前を回る額賀辰徳(34)が通算9アンダーでホールアウトしており、バーディーならプレーオフに持ち込める18番パー5のティーショットが右に曲がって痛恨のOBとなった。「ちょっと力んだのもあると思う」。打ち直しもフェアウエーに置けず、ダブルボギーをたたいた。

「悔しいですね…」としぼり出した後、涙をこらえきれなくなった。しばらく言葉に詰まり「勝てる試合だったのに、自滅して負けたのが本当に悔しくて。最後もしっかりバーディーを取ってプレーオフまでいければ良かったですが、最悪の形のOBで終わってしまった。それが一番悔しいです」と繰り返した。