石川遼V2「リョウどこに」米関係者の言葉耳に発奮

大会2連覇を果たした石川

<男子ゴルフ:日神カップ千葉オープン>◇最終日◇11日◇千葉・平川CC(7206ヤード、パー72)◇賞金総額1200万円(優勝300万円)

男子ゴルフの日神カップ千葉オープンは11日、千葉・平川CC(7206ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、石川遼(27=CASIO)が大会2連覇を果たした。

2位に5打差の首位から出て、3バーディー、4ボギーの73に甘んじ、通算7アンダー137で並んだ木下裕太(32)とのプレーオフに突入。3ホール目にバーディーを奪って、競り勝った。苦しみながらも勝利をつかみ、次週の国内ツアー開幕戦に向けて収穫と課題を得た。

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石川は「必ず勝たねば」とあえて自らに重圧をかけて臨んだという。

だが、アイアンがさえず、ゴルフの内容は64で回った前日と対照的。「負けちゃうかも」と心が揺らいだが、プレーオフでは「100%信じてプレーできた」と振り返る。3ホール目の残り132ヤードの第2打を52度のウエッジでピン奥4メートルにつけて、パットも沈めた。「あのバーディーが今大会のお土産」「勉強になった」。弱気になった自分を立て直せたのが収穫だ。

今季は賞金王だけでなく「自分が日本で一番強いと思えること」と、名実の日本一を目指す。もちろん再び世界との戦いに挑むためだ。米ツアー関係者が「リョウはどこに行ったの?」と言っていることを耳にして、さらに「頑張って戻りたい」思いが強まった。1年後にマスターズの舞台に戻ることも「それは目標」と、意欲を隠さなかった。