大山亜由美さん、復帰目指し闘病明かさず…同期が涙

16年1月、オスカープロモーション所属契約発表会に出席した、左から剛力彩芽、大山亜由美さん、金子昇

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は17日、15年プロテストに合格した大山亜由美さんが、がん闘病の末に16日に鹿児島市内で亡くなっていたことを発表した。25歳だった。この日、大会が開幕し多くの選手が喪章を付けてプレー。プロテスト同期合格のささきしょうこ(22)岡山絵里(22)らは、早すぎる仲間の死に涙した。同じ鹿児島出身で2位発進した勝みなみ(20)は「亜由美ちゃんの分まで…」と言葉を詰まらせた。

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大山さんは鹿児島・樟南高を経て、4度目の挑戦で15年夏にプロテストに合格した。がん闘病のため、昨年末のQT(予選会)を回避。再びクラブを握ろうと必死に病と闘ったが、16日に帰らぬ人となった。167センチの長身美人プロで、大手芸能事務所のオスカープロモーションと契約したことでも話題を呼んだ。同期合格のささきは「悪い冗談だと思った」と明かし、すぐに父文明さんに電話を入れたという。

「お父さまは『亜由美がまたみんなと同じティーグラウンドに立つために、誰にも(闘病を)言わないと決めていた』みたいです」

この日、多くの選手が喪章を着けてプレーした。同期の岡山は8位発進し「お姉さん的な人でしっかり者でした」と号泣。同じ鹿児島出身で2位発進の勝も「一番悔しいのは彼女ですし、言葉が出ない。亜由美ちゃんの分まで精いっぱい…」と話した。告別式は18日正午から、鹿児島市の「積善社 飛鳥会館」で行われる。喪主は父文明(ふみあき)さん。