2位畑岡奈紗「自信持って臨める」全米女子に手応え

畑岡奈紗(19年3月撮影)

<米女子ゴルフ:ピュアシルク選手権> ◇26日◇最終日◇バージニア州ウィリアムズバーグ・キングズミル・リゾート・リバーC(6454ヤード、パー71)◇賞金総額130万ドル(約1億4300万円)◇優勝賞金19万5000ドル(約2145万円)

首位から出た畑岡奈紗(20=森ビル)は、4バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダー、269で2位に入り、30日開幕のメジャー「全米女子オープン」に大きく弾みをつけた。

首位と3打差を追って折り返した後半。12番パー4で第2打をピンから約2・5メートルにつけたが、決めきれずパー。14番で第2打を1・5メートルにつけ、ようやくバーディーを先行させたが、スコアを伸ばしたい15番パー5では、ティーショットが右のバンカーにつかまるなどパーセーブが精いっぱいだった。

最終18番でピン下1メートル強につけてバーディーを奪ったものの、ともに首位で出て17アンダーまで伸ばしたブロンテ・ロー(英国)に及ばなかった。「途中、バーディーが取りたくてテンポが速くなってしまった。ティーショットで開きが早くなって、右に行くことが多かった。12番の短いバーディーパットも決めきれなかった。パットから悪くなった部分もあったと思う」と自己分析した。

プレーオフで負けて2位だった昨年の雪辱を果たせず、3月以来の今季2勝目、通算4勝目を逃した。もちろん、悔しさはある。ただ、ケガなどの影響で4月のロッテ選手権以来、5週ぶりにツアーに復帰し、いきなり優勝争いに加わり、手ごたえを感じたのも確かだ。「自信にはなる。間が空くとどういうゴルフになるか想像できないが、来週には自信を持って臨める。去年の優勝争いのときはすごく緊張していた。今年は落ち着いてプレー出来たと思う。この1年の経験はすごく大きい」と話す。

先週には、全米女子オープン会場で練習を行っており、準備はしっかり整った。「ショットも大事で、グリーンも難しい傾斜がたくさん。パーをまず大事にしてやっていきたい。先週の時点でグリーンがもう硬かったが、4日間で2桁にしっかりまとめたい」と気持ちを高める。

20年東京五輪にも言及した。「もう来年なんだなと言う気持ち。発表されてからあっという間だったな。オリンピックに向けて、ひとつひとつ階段を上っていると思う。もっといい経験を積んで臨みたい」と地元での金メダルへの思いも強い。今週、国内ツアー3勝目を挙げた勝みなみ(20=明治安田生命)とともに黄金世代をけん引する20歳。世界での経験を糧に頂点へと駆け上がる。

ブロンテ・ロー(英国)が、通算17アンダーで優勝した。69の野村敏京は通算8アンダーの21位、70の横峯さくらは2アンダーの55位、71の山口すず夏は2オーバーの68位だった。