永野竜太郎、シード奪還と初V狙う3位 ミズノOP

予選第2ラウンドを2アンダー、通算5アンダーでホールアウトし、笑顔を見せる永野(右)(撮影・加藤諒)

<男子ゴルフ:ミズノ・オープン>◇第2日◇31日◇茨城・ザ・ロイヤルGC(8016ヤード、パー72)

4位から出た永野竜太郎(31=フリー)が、2バーディー、ノーボギーの70で回り、通算5アンダー、139で3位につけた。昨年失った賞金シード奪還へ、今年2月には同じPING契約プロの比嘉真美子と合同合宿を行った。仲間の活躍を励みに、初優勝をたぐり寄せる。昨季賞金王の今平周吾が8アンダーで単独首位に立った。

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目の前の1打に集中した。日本男子プロ屈指の飛ばし屋、永野は昨年6年守ってきたシード権を失った。しかし、予選会で何とか前半戦の出場権を確保。今大会については「グリーンが硬いので、どれだけパーでしのげるか」とグリーン周り攻略をカギに掲げ、我慢のゴルフを貫いた。後半12番パー4でピン手前5メートルを沈めると、13番パー5ではグリーン手前のバンカーからピンそば30センチにつける絶妙なアプローチで連続バーディー。ノーボギーでまとめた。「予選会組はどの試合も無駄にできない。シードよりも自分の納得したプレーを増やすことに全力を注いでいる」と強い思いを口にした。

全米女子オープンで首位発進した比嘉真美子とは、契約クラブが同じ縁で、今年2月に米アリゾナで約20日間合宿を行った。「トップやるなぁ。気持ちが強い。彼女なら勝ちそう」と話し、その活躍を刺激にしている。次は自分の番。昨年は第3日まで4位につけたが、最終日に崩れ初優勝を逃した。「昨年よりもいい位置で終わりたい」と悲願のツアー初Vに照準を合わせた。