永峰咲希3位浮上 90台前半の母からパット助言で

サントリー・レディース・オープンゴルフトーナメント2日目 4番フェアウエーを見る永峰咲希(撮影・奥田泰也)

<女子ゴルフ:サントリー・レディース>◇第2日◇14日◇兵庫・六甲国際GC(6538ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)

プロ6年目の永峰咲希(24=ニトリ)が、6打差35位から4打差3位に急浮上した。

父賢一さん(52)にショット、母香奈子さん(47)にパットの助言を受け、今季初のノーボギーラウンドで6アンダーの66。昨年4月フジサンケイレディースに続くツアー2勝目へ、V戦線に浮上した。

インパクトからフォローで左肩が浮かないように気をつけ、ショットでチャンスを作った。左サイドの壁を意識して、バーディーパットを6度沈めた。

オフだった前週、故郷の宮崎市で休養と調整に当てた。「ショットの動画を見た父が、私の気になっていた点を指摘して…。パットは家で練習してたら、母が『ちょっと貸して』とやり出して、いいことを言ってくれて」。ゴルフは父が最高で80台前半、母が90台前半。それでも、さすが親だ。普段はゴルフに関して口を出させない「頑固娘」も今季は出場12戦でトップ10なし…。しっかり心に響いた。

年下の黄金世代が“幅をきかす”ツアー。「焦りはなかったけど、もどかしさ、はがゆさはあった。やっとスカッとしたラウンドができました」。ツアーに同伴する母に加え、15日からは父が観戦にやってくる。さらに最終日は父の日。「あっ! そうでした」。残り2日は、永峰が優勝争いで孝行娘を演じる番だ。【加藤裕一】