服部道子氏「身引き締まる思い」五輪女子コーチ発表

任命書を手にガッツポーズする東京五輪日本女子コーチに就任した服部氏(左)と丸山ヘッドコーチ(撮影・滝沢徹郎)

2020年東京オリンピック(五輪)のゴルフ日本代表女子コーチに、国内ツアー通算18勝で98年賞金女王の服部道子氏(50)が就任すると26日、発表された。

同日に開かれた日本ゴルフ協会(JGA)の強化委員会で承認され、都内で記者会見に臨んだ服部氏は「大役を仰せつかりました。身の引き締まる思いでいっぱいです。コーチは初めてですが、丸山ヘッドコーチに近いところでいろいろ聞くことができる思います。五輪に向けて務めていきたい」と意気込みを示した。

代表コーチの役割についても言及。服部氏は「選手のパフォーマンスが最大限に発揮できるように、微力ですが、コミュニケーションを取ってプレーしやすい環境を作っていければと思います。コーチの大きい役割はスポークスマンだと聞いています。みなさまにお力添えをいただき、五輪を機にゴルフ界は発展していけるように精いっぱい頑張っていきたいです」と口にした。

当初、JGAは17年限りで現役を引退した米ツアー9勝の宮里藍さんに打診したものの、経験不足を理由に辞退。小林浩美強化副委員長が中心となって、人選を進めていた。服部氏は海外経験豊富で英語も堪能。米女子ツアーのテレビ解説者を務めるなど、世界の女子ゴルフを熟知している点で白羽の矢が立った。

◆服部道子(はっとり・みちこ)1968年(昭43)9月8日、愛知・日進市生まれ。小学4年時に祖父好昭さんの勧めでゴルフを開始。高校1年の84年、当時の史上最年少となる15歳9カ月で日本女子アマ優勝。85年には全米女子アマを日本人で初制覇。高校卒業後、テキサス大オースティン校へ留学。帰国後の91年にプロ転向。93年ミズノオープンレディースでツアー初優勝し、98年に年間5勝を挙げて賞金女王に。ツアー通算18勝。現在は解説者として活躍。母紘子さんは62年日本女子アマ優勝者。168センチ、59キロ。血液型はB。