永井花奈「回りやすかった」パター戻し心機一転2位

9番、バーディーパットを決めて首位と2打差の2位タイでホールアウトした永井花奈(撮影・丹羽敏通)

<女子ゴルフ:資生堂アネッサ・レディース>◇第2日◇5日◇神奈川・戸塚CC(6513ヤード、パー72)

21位から出た永井花奈(22=デンソー)が、7バーディーでこの日のベストスコアとなる65で通算8アンダー、136で2位につけた。前週は予選落ちだったが、パターを以前のものに戻し復調、好スコアにつなげた。トレーナー、コーチ、クラブを一新して迎えたシーズンで17年以来のツアー2勝目を目指す。ペ・ヒギョン(韓国)が、通算10アンダーで単独首位を守っている。

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永井が次々とパットを決めた。10番から出て2つスコアを伸ばして迎えた後半。2番パー5で6メートルを沈めると、4、5番で連続バーディー。7番でもピン横7メートルをしっかり沈め、最終9番でも105ヤードの第2打をピン上1メートルにぴたりと寄せて7つ目のバーディーを奪った。8オーバーで予選落ちした前週がまるでうそのようにベストスコアをマークした。「パットが見違えるように違うので気持ちの面で回りやすかった」と安堵(あんど)した。

今週からパターを、ピンタイプから、大きめのマレットタイプに戻した。予選落ちした前週の土曜日。練習中に今年から師事している辻村明志コーチから、春先に使っていたパターを使わずにいることに対し、「転がりが良かったのになぜ使わないの? コロコロ替えないで長めに使ってみたら」と助言を受け、戻したところ、一変した。「ラインだったり、どこを通せばいいか明確に決めてから打つことができた」と手ごたえを口にした。

自他ともに認めるカープ女子。5月30日には横浜スタジアムで試合を観戦し、パワーをもらった。「見に行ったら(成績が)良いので今週は良いと思って頑張ります」と気持ちを高めた。【松末守司】