男子ゴルフで18日開幕のメジャー最終戦、全英オープン（英国・ロイヤルポートラッシュGC）にアマチュアから出場する金谷拓実（21＝東北福祉大3年）が11日、羽田空港を出発した。

4月のマスターズで11、12年の松山英樹（LEXUS）以来のアマチュアでの出場を果たし、58位。それ以来のメジャー2度目の出場となる。金谷は「小さい頃から見ていた舞台に出られる。不安もあるがすごく楽しみ」と気持ちを高めた。

英国・ロイヤルポートラッシュの開催は、68年ぶり。ユーチューブなどで18ホールの動画を入手し、約1カ月間、コース攻略のイメージを作り上げてきた。「フェアウエーが狭い印象でバンカーが少ないですね。あとは向こうに行って練習ラウンドで攻め方を考えていきたい」。現地では、マスターズ同様、時間が合えば、先輩、松山英樹（LEXUS）と練習ラウンドを行う予定だ。

昨年10月のアジア・パシフィックアマチュア選手権を制し、マスターズと全英オープンの出場権を得た。メジャー初挑戦だったマスターズでは、第3ラウンドまでは1アンダーだったが、最終日に崩れて5オーバーまで落とし、目指したローアマを逃した。それでも、「飛距離だけでなくすべてが足りないことが分かった。でも、基準はみえた。マスターズ後は、ショートゲーム、アプローチなど精度を上げる練習をしてきた」と経験を力にしている。

目標の数字は掲げない。「まずは予選通過。自分らしいプレーをしっかりして1つでも上を目指したい」と力を込めた。