ローリーが通算-16で単独首位、地元初V王手

<米男子ゴルフ:全英オープン>◇第3日◇20日(日本時間21日未明)◇北アイルランド・ロイヤルポートラッシュGC(7344ヤード、パー71)◇賞金総額1億50万ドル(約110億5500万円)優勝賞金189万ドル(約2億800万円)

首位から出たシェーン・ローリー(32=アイルランド)が驚異のスコア63で回り、独走態勢で地元での初優勝に王手をかけた。

8バーディー、ボギーなしで回り、通算16アンダーまで伸ばした。

見せ場は10番パー4。ラフからグリーンの傾斜を利用して3メートルにつけ、バーディーを奪った場面だ。ボウリングでカーブをかけたように、緑の芝生の上で鮮やかな放物線を描いた。現地では、そのシーンが何度もテレビで映し出された。

まるで野球場のような客席が設けられた最終18番は、大歓声に包まれ、お祭り騒ぎになった。09年アイルランド・オープンで欧州ツアー史上3人目となるアマチュア優勝を達成してから10年。ヒゲがトレードマークのローリーが、地元で歓喜の瞬間を迎えるまで、残り18ホールとなった。

首位と4打差、同12アンダーの2位にトミー・フリートウッド(英国)。同10アンダーの3位にJ・B・ホームズ(米国)。同9アンダーの4位に世界ランク1位のブルックス・ケプカ(米国)とジャスティン・ローズ(英国)が続いた。

松山が予選で姿を消した日本勢は、稲森佑貴(24)が70で回り同イーブンパーの43位。浅地洋佑(26)は71で回り同1オーバーの50位。