渋野日向子14H終え首位タイ 駄菓子でリラックス

<米女子ゴルフ:AIG全英女子オープン>◇第2日◇2日◇英ミルトンキーンズ・ウォバーンGC(6756ヤード、パー72)◇賞金総額450万ドル(約4億9500万円)優勝賞金67万5000ドル(約7400万円)

黄金世代の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、メジャー初出場初優勝へ、V争いを繰り広げた。

2位から出て、3番パー4で2連続バーディーを挙げて首位浮上。14ホール終了時点で首位タイにいる。初の海外試合で無名の「SHIBUNO」が、世界を驚かせた。横峯さくらは73で回り通算1アンダー。上田桃子は69、上原彩子は74でともに同イーブンパーとした。鈴木愛は73で同4オーバー、比嘉真美子は74で同5オーバーとなり、予選通過が厳しくなった。

初体験の大舞台でも、物おじしない。2位から出たこの日も、日本から持ち込んだ駄菓子を取り出してパクパク。3番で2連続バーディーを挙げて首位に浮上した。4番のボギーで2位後退も崩れない。続く5番で、再びトップに食らいついた。

L・サラス(米国)、ブハイ(南ア)らとの激しいV争い。6番からは着実にパーを重ね、14番終了時点で、通算8アンダーの首位タイ。初出場初優勝の快挙達成へ、日本だけでなく、世界が驚き始めている。

第1Rでモグモグしていると、不思議に思ったのか、同組選手のキャディーが話しかけてきたという。

「あたりめ(乾燥イカ)、タラタラと、梅しば。それを食べていたら、外国人のキャディーさんから『何を食べているの?』って聞かれた。(英語で)答えられなかったです」

この日もまた、まるで小学生のようにたくさんのお菓子を詰め込んで会場入りした。ちょうど1年前の夏にプロテスト合格。昨季は国内下部ツアーが主戦場だったが、大舞台を楽しむようにV争いを繰り広げた。

2位発進した前日には「気持ち悪っ。何で、こんなにバーディーがとれているのか。出来すぎなので、120点です」と笑顔で話した。日本勢では77年全米女子プロを制した樋口久子(現LPGA顧問)以来のメジャー優勝へ。無印の「SHIBUNO」に、期待をかけたくなる。