小祝さくら、同組渋野と“ガールズトーク”で好発進

北海道meijiカップ 笑顔でホールアウトする渋野(右)と小祝(撮影・黒川智章)

<女子ゴルフ:北海道meijiカップ>◇第1日◇9日◇札幌国際CC島松C(6531ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)

北広島市出身の小祝さくら(21=ニトリ)が、初の地元優勝に向けて好発進した。AIG全英オープンで優勝した渋野日向子(20=RSK山陽放送)と同組対決となった第1ラウンドは、4バーディー、1ボギーの69でトップと2打差7位タイ。渋野にも1打差でリードした。ラウンド中は黄金世代で“ガールズトーク”を展開。大勢のギャラリーの声援も受けながらプレーし、プロ2勝目へ好位置につけた。

  ◇    ◇    ◇

小祝が「スマイリング・シンデレラ」に笑顔をもらい、好スタートを切った。気合が入る地元大会の第1ラウンドは、注目の渋野と同組。常に二重三重の人垣ができるほどだった。そんな中、前半は3バーディー、1ボギー、後半も1バーディーで69と上々の発進。大勢のギャラリーに囲まれながらも、「緊張は全然なかった」と笑顔を見せた。

ショットを冷静に修正した。前日から降る雨のため、芝はぬれて滑った。アイアンはクラブの番手通りに飛ばず、5~10ヤード分を長めに想定して狙った。9番では約6メートルを沈めるなど、要所でのパットもさえバーディーを重ねた。後半はノーボギーで回り、「良かった」と胸をなで下ろした。

「すごい楽しいメンバーでプレーできた」。同じ黄金世代の渋野とは笑顔でコースを回り、“ガールズトーク”で盛り上がったという。会話の内容は日本中が興奮した全英…、ではなく好きなアイドル。「日向子ちゃんが好きな(EXILE一族の)FANTASTICSのライブにこの前、私が行ったよ、と話したんですよ。ふふふ」。時には小祝が使っているクラブのヘッドカバーのピカチュウの耳を、2人で引っ張ったりもした。和やかな雰囲気で緊張しすぎないことが、好ショットにつながった。

渋野目当てのギャラリーが多かったが、地元出身の小祝にも多くの声援が飛んだ。ホールの合間の「さくらちゃん、頑張ってね」という声が支えになった。「地元じゃなきゃ、このような声援はいただけない。頑張らないといけないと思います」。7月のサマンサタバサ・レディース(茨城・イーグルポイントGC)でプロ初勝利を挙げてから初の道内試合。今度は多くのファンが地元優勝を待っている。【西塚祐司】