渋野「応援に行きたかった」球児の熱さに負けない

5番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)

<女子ゴルフ:NEC軽井沢72トーナメント>◇最終日◇18日◇長野・軽井沢72ゴルフ北C(6705ヤード、パー72)

夏の甲子園の季節がくれば、渋野日向子にも熱い思いがよみがえってくる。岡山・作陽高2年生だった15年8月、山口・宇部72CCで開催された全国高校ゴルフ選手権団体の部で完全優勝した。渋野の第1日のスコアは67、最終日は73に落としたが、上級生に助けられながら団体戦の楽しさ、厳しさを味わった。

全英女子優勝からの凱旋(がいせん)2試合目となった今大会、17日の第2ラウンド後も「私はソフトボールをしていたので、団体競技はみんなで勝利を分かち合う。なので(大観衆と喜びを)分かち合いたかった」と語っている。

実際に甲子園に関しても言及している。16日の第1ラウンド後、その日、甲子園で岡山学芸館が3回戦で作新学院に敗れたことに触れた。「1勝してくれただけでありがたい。応援に行きたかった」。故郷の岡山代表校のプレーに拍手を送った。

津山市にある母校作陽の野球部は県北では強豪で、過去にも優勝候補に数えられたことはあるが、春夏を通じて甲子園出場はない。それでも岡山・平島小時代、ソフトボールをしながら8歳でゴルフを始めた。体力や手首の強さなどはソフトボールの影響が大きいようで、団体で戦う高校球児や野球への関心も高いようだ。