黄金世代の浅井咲希、大食漢も体重制限実って首位

17番、ティーショットを放つ前、カメラマンにスコアカードを見せおどける浅井(撮影・鈴木正人)

<女子ゴルフ:CAT・レディース>◇第1日◇23日◇神奈川・大箱根CC(6704ヤード、パー73)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

黄金世代の浅井咲希(21=小杉CC)が、1イーグル、5バーディー、2ボギーの68で回り、5アンダーで単独首位発進した。

ドライバーを飛ばすための体重制限が実って、パー5の4ホールで5つスコアを伸ばした。渋野日向子(20=RSK山陽放送)らタレントそろいの世代から、9人目のツアー優勝を目指す。上田桃子とペ・ヒギョンが3アンダーで2位につけた。

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黄金世代の優勝予備軍が、荒天の箱根で実力を発揮した。浅井は1番470ヤードのパー5で、いきなりイーグル発進。第2打をグリーンに乗せ、6メートルのパットを沈め波に乗った。風雨に負けずドライバーで距離を稼いでスコアを伸ばした。

「ティーショットが思ったより飛んでいたので、近くまでもっていこうと打った。難しいコンディションの中で、あのイーグルは大きかったですね」とケラケラと笑った。151センチ、54キロと小柄だが今季早くも5個のイーグルを記録した。

シーズン中にやせる選手が多い中、浅井は油断するとすぐ太るという。「体重は気にしているけど、その割には食べ物を気にしてないので。あんまり食べ過ぎると、ドライバーが苦しくなっちゃうので」と言う。今週のコースは標高が高く、フェアウエーが広いため、1回の食事で石焼きビビンバとステーキ丼を平らげるという大食漢が、ドライバーを振るために食事制限をしているという。

渋野や勝、小祝ら今季の活躍が目覚ましい黄金世代の1人。中でも仲良しの小祝の優勝に刺激を受けた。「目標はシード権」というが、黄金世代9人目の優勝はもちろんねらっている。【桝田朗】