青木瀬令奈2位浮上、かわいい後輩渋野の活躍に奮起

18番、ホールアウトし笑顔を見せる青木(撮影・鈴木正人)

<女子ゴルフ:CAT・レディース>◇第2日◇24日◇神奈川・大箱根CC(6704ヤード、パー73)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

せれにゃんこと青木瀬令奈(26=三和シヤツター工業)が、5バーディー、ノーボギーの68で回り、通算6アンダー、140で首位と3打差の単独2位に浮上した。

親交のある後輩の渋野日向子(20=RSK山陽放送)のメジャー制覇に刺激を受け、25日の最終日に2度目のツアー制覇を目指す。首位から出た浅井咲希が69で回り、通算9アンダーで首位を守った。

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かわいい後輩の大活躍に、青木も奮起した。出だしの1番、2番で連続バーディー。後半も3つスコアを伸ばし、4打差6位から一気に2位まで浮上した。「保護者目線で応援している」という全英女子オープン覇者の渋野が、今週はお休み。「彼女の分まで頑張ろうと思っていました」と笑顔で話した。

渋野との出会いは、渋野がプロテストを受ける前に出場した18年6月のアースモンダミンカップ。予選落ちした渋野が、最後の9番でホールインワンを達成。「その後、私がごちそうした。そこから保護者目線になって。プロテスト頑張ってって」。

その後も何かと面倒を見た渋野が全英女子オープンで優勝。前週のNEC軽井沢72では、最終日前夜に佐久市の相撲料理・ちゃんこ鍋「大鷲」で祝勝会を開いた。優勝のお祝いをしながら、17年のヨネックス・レディース以来遠ざかっているツアー2勝目への思いを新たにした。「今回優勝して、(渋野が参戦する)北海道(ニトリ・レディース)でお祝いしてもらえたら」とその思いを口にした。

今週は直前にマレット型からスパイダーに替えたパターがうまくはまった。「ショット自体はいい調子だったので、あとはパッティングだった。今週初めて替えたパターが、ここのグリーンに合い、うまくいった」と会心の笑顔で話した。25日の最終日は、最終組で3打差の浅井を追う。「今の気持ちのままいけたら」と優勝への気持ちを高めていた。【桝田朗】