渋野新記録達成「ビックリ」観衆殺到でもみくちゃ

15番、後方で待機するギャラリーの前で、クリークに係る橋を渡る渋野日向子、中央は上田桃子、左は朴仁妃(撮影・加藤哉)

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全英女王の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、連続オーバーパーなしの国内ツアー新記録を達成した。

13年にアン・ソンジュ(韓国)が樹立した最多28ラウンド(R)と並んで迎えたこの日、前半に一時は2オーバーまでスコアを落とした。2バーディー、3ボギーの1オーバーで後半へ。

11番パー3と14番パー5でそれぞれ約5メートル。16番パー4で4メートルのバーディーパットを沈め、後半に3つスコアを伸ばした。意地の2アンダーでホールアウトし「今日だけはオーバーを打ちたくなかった」と安心した表情を浮かべた。

6月21日のニチレイレディース第1日から29R連続で、オーバーパーなし。

渋野は「今日はそのこと(新記録)だけを考えていたので、本当に良かったです。(前半一時2オーバーとなり)かなり焦りました。今までと違う曲がり方で、ギャラリーさんの方に、どんだけ打ち込むんだという感じだったので」と打ち明けた。

平日にもかかわらず大勢の観衆が詰めかけ「最終日かなと思うくらいのギャラリーさん。本当にビックリした」と話した。ホールアウト後は、危険な状態になるほど渋野に観衆が殺到し、もみくちゃにされそうになる場面もあった。