渋野日向子が8位発進「人、人、人で」警備員3割増

1番、ティーショットを放つ渋野日向子(撮影・森本幸一)

<女子ゴルフ:デサントレディース東海クラシック>◇第1日◇20日◇新南愛知CC美浜C(6437ヤード、パー72)

AIG全英女子オープンを制した渋野日向子(20=RSK山陽放送)は、5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーで8位につけた。

同じ黄金世代の原英莉花、新垣比菜と同組。笑顔と笑い声の中、久々にらしさをみせた。3番パー5こそ2オンを狙わなかったとはいえ、4番でボギーのあとの5番パー5の第2打はグリーンを狙った。右手前のバンカーに入ったとはいえ、絶妙に寄せてバーディーを奪うとその後の12、15番のパー5も攻めてバーディーを奪ってスコアを伸ばした。「久しぶりにいい気分。ドライバーが飛んでいたのでパー5では2オンを狙った。自分らしいゴルフができた」とスマイルを浮かべた。

全英女子オープンから発生したしぶこフィーバーが、東海地方にも上陸した。プレイガイドで発売した前売りチケットは、前年比250パーセントと売れに売れ、この日のギャラリーは今大会第1日の最多となる7982人を記録した。運営側は、警備員を前年比で3割増員、誘導員も4割り増しで対応に追われた。ギャラリーバスは、昨年の8台から18台に増やし、フル稼働させ、ギャラリー駐車場も3日間で2270台増やした。

先週の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が終了しても、フィーバーはとどまるところをしらない。渋野も「びっくりしましたね。人、人、人で」と目を丸くするが、「緊張はないですね。パワーになると思います」と歓迎する。

再2ラウンドに向け、「60台は絶対ですね」。取り戻した攻めの姿勢を貫いて頂点をめざす。