ウッズ、ボール選び語る アマにもアドバイス

NEWボールを手に笑顔を見せるウッズ

男子ゴルフで米ツアー81勝を挙げるタイガー・ウッズ(米国)が21日、24日開幕する日米ツアー初共催の「ZOZOチャンピオンシップ」が行われる千葉・アコーディア習志野CCで契約するブリヂストン関係者とNEWボールについて打ち合わせを行った。両者は、昨年から今年にかけて3回のテストを行うなど、入念に調整を重ね、最終的なスペックを決定した。

ボール選びで、ウッズが最重要ポイントにしているのは、ショートゲームのコントロール性能とソフトな打感。今回のボールは、コントロール性能を向上させたうえで飛距離の性能も向上も実現できている。

同社は、開発者とウッズとの詳細なインタビューを公開した。

関係者 今日はニューボールを持ってきました。これはプロトタイプの中からあなたが選んだボールです。

ウッズ 僕が気に入ったボールだよね。

関係者 そうです。11月中旬から供給できますので、それ以降は使用可能です。

ウッズ これからこのボールで練習を重ねていくよ。テストをしていく中でこのボールが飛ぶことに気づいたんだ。またグリーン周りのスピンも同じくらいで、ショートアイアンもウインドウの中に収まる。最も重要なことは、これは良く話していることだけど、サウンドがとても良い。パットをしっかり(強く)打ちたいのでクリッキーな音は好きではない。パッティングからアプローチまで、ショートゲーム全般のコントロール性能が進化した上に、飛距離も伸びた。素晴らしいことだよね。飛距離が伸びてショートゲームもコントロールできる。普通は飛距離を取るとグリーン周りの性能はギブアップするのだけれど、このボールはそのどちらも持ってる。

関係者 性能のチェックの際にウインドウといっていたが、具体的にはどんなことですか。

ウッズ 各番手で自分が思い描いたウィンドウをボールか通過する事がとても重要なんだ。年々ボールのスピードも進化し速くウィンドウには到達するようになっているが、その高さがとても大切。ショートアイアンはしっかりスピンがかかり、ロングアイアンでもしっかり高さがでるのが自分には必要。特にアプローチでは低めに出てスピンが強くかからないとアグレッシブに攻められない。スピンが少なくポップアップしてしまうボールではダメなんだ。スピンを抑える事は自分の打ち方でいくらでもできるから、とにかくスピンが良くかかるボールが自分は好きだね。求めるウィンドウは各番手で異なるんだ。ただ自分のキャリアの中でそのウィンドウの位置、高さ、飛距離は変わっていない。若い時と同じく8番アイアンは160ヤード打てている。新しくなるボールのおかげでスピードも距離も維持できているね。だから昔みたいに速くは振れなくなっているけど飛距離は維持できている。若い時はドライバーで296、298ヤードくらいだったが、むしろ今は300ヤードを少し超えるくらい。ウィンドウはビルの窓に向かって打つようなイメージだね。自分は左目が利き目だからインパクトを見た後に遅れて顔をあげるから、イメージした所にボールが行ってないと不安になる。そのボールは自分に合ってないと感じてしまう。

関係者 アマチュアのボール選びへのアドバイスは?

ウッズ プレー頻度が多い人はスピンがかかるボールがいいかもしれない。頻度が少なければ少しでも飛距離が出せるものが良いのではないかな。自分はアイアンでのコントロール性能を最も重視して選んでいるよ。普通はそうするとティーからの飛距離は少し落ちるものだけど、ブリヂストンのボールは逆に年々飛距離も伸びてきているんだ。今はさまざまなカバー、コア、コンプレッションなどの構造があり、さまざまなヘッドスピードにも対応できるボールがあるから、我々プロ以上にアマチュアには恩恵が大きくなっているね。