稲見萌寧3打差2位「闘争心は負けない自信がある」

ティーショットを放つ稲見萌寧(撮影・奥田泰也)

<女子ゴルフ:NOBUTAグループ・マスターズGCレディース>◇第2日◇26日◇兵庫・マスターズGC(6510ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝3600万円)

20歳の稲見萌寧(もね、都築電気)が、ツアー2勝目を射程圏にした。前日にサスペンデッドになった第2ラウンド(R)で首位に立つと第3Rは3バーディー、1ボギーの70で回り通算11アンダー。首位と3打差2位に食らいついた。自称負けず嫌いで「優勝を狙います」とキッパリ。最終日最終組に入り、2年ぶりの優勝に王手をかけた首位テレサ・ルー(32=台湾)を追う。

   ◇   ◇   ◇

自称負けず嫌いの稲見は、諦めてはいなかった。早朝の第2Rを首位で終え、第3Rは伸ばしきれない展開が続いた。12番パー5で第1打をカート道に曲げてボギーをたたくと、一時は5打差まで離された。その瞬間、闘争心に火が付いた。13番に向かう途中、声に出して「バーディーを狙う」と宣言。そのパー4で7メートルのバーディーパットを沈めると、17番パー3でもピンそば2メートルにつけてバーディー。3打差に迫った。

「逆にこれくらい(3打差)がいいです。明日はビッグスコアを狙います。誰にも闘争心は負けない自信がある。勝ちたいです」

黄金世代の1学年下にあたる99年度生まれ。7月のセンチュリー21レディースで19歳最後の日にプロ初優勝を飾った。1日10時間の猛練習が日課。「ゴルフ以外でも誰にも負けたくない。何が必要かは常に考えています」。怖いものなしの20歳には、大逆転の道筋が見えている。【益子浩一】