松山は感触つかんできた 自信を持って戦え/青木功

全米オープン選手権第2日、2番で第2打を放つ松山英樹(ロイター)

<米男子ゴルフ:全米オープン選手権>◇第2日◇18日◇米ニューヨーク州ママロネック・ウイングドフットGC(7477ヤード、パー70)◇賞金総額1250万ドル(約13億7500万円)

松山は8、9番を連続バーディーで上がったのは、感触をつかんできたということだと思う。昨日は「自分のやりたいようにやれ」と言ったけど、それが通じたのか、グリーンが硬くなってきたのも見えていた。

第1ラウンドは霧でしっとりとしていた芝が、第2ラウンドでは風が吹いて乾いてグリーンが硬くなった。乾くと芝は茶色くなり、起伏が見えなくなる。各ホールの起伏を、どれだけ覚えているかも試される展開で伸ばしたのは立派。練習ラウンドで起伏を覚えて、頭に入れて臨んだのだろう。

第1ラウンドから、ドライバーのシャフトを短いものに替えていた。それを試合中にできるのが、良い意味での松山の鈍感力。第1ラウンドで良かったからとか、周囲の期待に応えようとか考えすぎず、自分のゴルフのことだけを考えている。決勝ラウンドは、さらに天候などの状況判断が求められる。自分が良いと思うように、やったらいい。1番の技ありバーディーもそうだが、自信を持って戦えばいい。(プロゴルファー、テレビ朝日解説者)