石川遼6位 逆転Vへ「いい我慢できた」金谷絶賛も

18番、通算3アンダーでホールアウトした石川遼(撮影・丹羽敏通)

<国内男子ゴルフツアー:日本シリーズJTカップ>◇第3日◇5日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億円(優勝2500万円)◇無観客開催

昨年優勝の石川遼(29=CASIO)は、4バーディー、4ボギーの70で回り、通算3アンダー、207で、順位をスタート時よりも1つ上げて6位から、最終日は逆転に挑むことになった。

2番パー3で、ティーショットを1メートル足らずにピタリとつけて、バーディーを先行させた。さらに5番パー4は、ラフからの第2打を2・5メートルに寄せて2つ目のバーディー。続く6番パー5では第2打を5メートルにつけ、イーグルパットこそわずかに外しが、楽々と連続バーディーを奪った。一時は通算6アンダーまで伸ばしたが、9、10番、13、14番と2度の連続ボギーで貯金を使い果たし、17番パー5のバーディーで、辛うじてこの日イーブンに戻した。

ホールアウト後は「コンディションはずっと厳しかったけど、序盤はうまくいった。いいスタートを切れた。難しいホールでスコアを立て続けに落としてしまったけど、気持ちとしてはいい我慢もできていた。苦しかったけど、17、18番もいい上がりができた。トップとの差はあるけど、上の人数としては多くないので、明日(最終日)のスコアにかかっている」と、大会史上6人目の連覇を見据えた。

この日と前日の第2ラウンドを、同組で回った金谷拓実については絶賛した。「プレーヤーで例えるならジョーダン・スピース」と、15年に21歳にしてマスターズと全米オープンを制するなど、米ツアーを代表する選手の1人の名前を挙げ、オールラウンダーぶりを高く評価。続けて「イマジネーション、メンタリティーにたけている選手。特にメンタリティーはすばらしいし、一緒に回っていても楽しいし、気持ちがいい。本当に大好きな選手」と、礼儀正しい面などの性格も褒めていた。