<国内女子ゴルフツアー:ヤマハ・レディース葛城>◇第3日◇3日◇静岡・葛城GC山名C(6564ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)◇無観客開催
プロテスト未合格の高木優奈(22=グランフィールズCC)が1イーグル、4バーディー、3ボギーの69と伸ばし、通算7アンダー209の3位に浮上した。68をマークした第2日に続く好プレーで首位に2打差。17年の初受験以来、プロテストの壁に3度阻まれてきた苦労人が渋野ら「黄金世代」で10人目となる優勝に挑む。山下美夢有と高橋彩華が通算9アンダーでトップに並んだ。
◇ ◇ ◇
はつらつとしたプレーで高木が優勝を射程圏内にとらえた。パー4の10番。2メートルのパットを決めて3連続バーディーとすると右拳で何度もガッツポーズ。今年2勝の同い年の小祝、35歳の藤田と同組でもひるまない。「まわりに合わせるよりかは自分のペースで」と意識して先頭も歩いてラウンドし、リズムをつかんだ。
渋野らと同じ「黄金世代」の22歳。小祝らが合格した17年度から3度プロテストを受けたが不合格。下部ツアーが主戦場だった19年度のQT(ツアー予選会)などで得た資格で今季は出場枠がめぐってきたツアー大会には出場できる。限られた試合数での賞金シード獲得を目指す高木は「(6月の)最終プロテスト前に優勝できなければ、また受けます」と話した。
今年はツアー4試合目。予選落ちはなく57位、44位、25位と確実に賞金を獲得している。パッティングに悩んでいたが、今大会の開幕直前に旧知のコーチからダウンブローで打つよう助言を受けて好転した。
最高の形は1発で賞金シード獲得と、プロテスト合格者に与えられるJLPGA入会権利の2つが同時に得られる優勝だ。首位に2打差で最終日を迎える状況はビッグチャンス。「優勝するためにこのオフは頑張ってきた。同世代の選手たちはみんな尊敬しています。とにかくできることを精いっぱいやって、まずは追いつきたい」。黄金世代10人目のツアー優勝を目指し、勝負の最終日へと向かう。【松尾幸之介】
◆高木優奈(たかぎ・ゆうな)1998年(平10)5月13日生まれ、神奈川県出身。器械体操に取り組んでいたが、11歳で父の影響でゴルフの楽しさを知る。19年3月のTポイント×ENEOSでJLPGAツアー初出場。通算16試合に出場し最高成績は20年NEC軽井沢72での10位。生涯獲得賞金436万9000円。実家は小田原市内のお寺で父が副住職。156センチ、55キロ。血液型A。