ビンセントが逆転で今季2勝目 首位から出た大槻智春に3打差の快勝

5番、ティーショットを放つS・ビンセント(撮影・丹羽敏通)

<国内男子ゴルフツアー:ANAオープン>◇最終日◇19日◇北海道・札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)◇無観客開催

3位から出たスコット・ビンセント(29=ジンバブエ)が、逆転で今季2勝目を飾った。

1イーグル、6バーディー、2ボギーの66と6つ伸ばし、通算18アンダー、270。首位から出た大槻智春を、3打差の15アンダーで2位に退ける快勝だった。2戦前のSanan KBCオーガスタで初優勝を飾ったばかりで、19年から参戦している日本ツアー通算でも2勝目。キャディーを務めた、元プロサッカー選手で夫人のケルシーさん(28)と喜びを分かち合った。

前半でトップに立つと、一気に後続を引き離した。2番パー4で最初のバーディーを奪うと、続く3番パー3で連続バーディー。4番こそボギーとしたが、5番パー5、6番パー4で再び連続バーディーを奪った。9番パー5は、2オンに成功し、5メートル余りのパットを決めてイーグル。その時点で2位に3打差をつけた。

後半もともにパー5の12番と17番で、着実にバーディーを奪って伸ばした。最終18番パー4こそボギーとしたが快勝。石川遼を1打差振り切って初優勝した2戦前以上に、強さを見せつけた。

3位は14アンダーで堀川未来夢と木下稜介、5位は13アンダーで池村寛世、矢野東となった。30代初戦となった石川遼は、9アンダーで16位に終わった。