笹生優花が日本国籍を選択「どっちを選ぼうと自分は日本人とフィリピン人」

練習ラウンドで笑顔を見せる笹生(撮影・前田充)

今年の全米女子オープンを制し世界ランキング6位の笹生優花(20=ICTSI)が3日、日本国籍を選択したことを明かした。4日に始まる国内女子ツアー、TOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC)の練習ラウンド終了後に会見し表明した。笹生は母の母国フィリピンで生まれ、日本とフィリピンの2つの国籍を保持していた。8月の東京オリンピック(五輪)にはフィリピン代表として出場していた。

会見で笹生は、「いずれは日本国籍を選ぶんだろうなと思っていた。21歳になったら国籍を選ばないといけない日本のルールがある。国籍は日本だけのルールで、どっちを選ぼうと自分は日本人とフィリピン人」と話した。日本の国籍法で、22歳までに国籍を選択する必要があった。

全米女子オープンを史上最年少に並ぶ19歳で制し、米ツアーの出場権を得た。すでに拠点は米国に移している。10月のファウンダーズカップで4位に入った後、この大会のために一時帰国。10日間の隔離をへて、10月28日に滋賀に入り、調整を続けてきた。「去年も出ていた試合で、いい思い出もあるので出たい気持ちがあった」と大会への思いを語った。

今回、国内での試合出場はこの1試合だけ。終了後に渡米し、11日からのペリカン選手権、18日からのツアー選手権(いずれもフロリダ州)に出場予定。次の帰国は「日本でも12月に表彰式があるので、それに出られるように帰る予定です」と話した。【桝田朗】

◆国籍変更者の五輪出場 国際オリンピック委員会(IOC)の規則には「同時に2つ以上の国籍を持つ競技者が一方の国を代表した後は、もう1つの国を代表することはできない」とある。しかし、例外として国籍変更や取得の場合、一定の条件を満たせば可能になる。その条件の中に「国籍の変更や取得の3年後までは新しい国を代表して五輪競技に参加してはならない」とあるが、これも各国五輪委員会(NOC)と関係競技連盟(IF)との合意およびIOC理事会の承認を得て短縮されることがある。次の24年パリ五輪はコロナ禍による東京五輪延期のため、3年後に迫っており、笹生のケースはNOC、IF、IOCの判断に委ねられる形か。